バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 余り一般的でないある種の感情を持たない限り、誰も良い哲学者になることを期待できな い。哲学者は、可能な限り世界を理解したいという強い欲求を持っていなければならない。そうして、世界を理解するためには正しい認識を不可能にする視野の狭さを進んで克服しなければならない。哲学者は特定の集団の一員としてではなく、単なる一人の人間として考え、感じることを学ばなければならない。

No man can hope to be a good philosopher unless he has certain feelings which are not very common.
He must have an intense desire to understand the world, as far as that is possible; and for the sake of understanding, he must be willing to overcome those narrownesses of outlook that make a correct perception impossible. He must learn to think and feel, not as a member of this or that group, but as just a human being.
Source: Bertrand Russell: The Art of Philosophizing and Other Essays, 1974, p.25
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<寸言>
 哲学者になりたいなんて人はほとんどいないので、こういったラッセルのアドバイス(声)は少数者にしか届きません。
 権力を握りたいために進んで集団に属しようとする政治家(岸田総理など)の耳に届くはずもありません。
 ここで、哲学者と哲学研究者とを区別する必要があるかも知れません。執筆と講演活動だけで生計をたてることができ業績をあげることができる(ラッセルのような)哲学者はごくわずかであり、大部分は大学などの組織に雇用されている哲学「研究者」です。それほど重要とは思われない細部にわたる専門的な研究をしている哲学研究者は、本来の意味での「哲学者」や「哲人」ではなく、やはり、哲学「研究者」や「解説者」です。
 哲学「研究者」も貴重な存在ですが、独創性がほとんどないのに「哲学者」を名乗ってTVなどによく(タレントのごとく)出演している大学の哲学「研究者」を見るとチャンネルを変えたくなります。しかし、そういった人物は政府に重用されます。誰とは言いませんが・・・。

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