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バートランド・ラッセル自伝 第1巻第3章 - 愛煙家のムーア(松下彰良 訳) - The Autobiography of Bertrand Russell, v.1

前ページ 次ページ 第1巻 第3章(ケンブリッジ大学時代)累積版 総目次
*右欄写真出典:R. Clark's B. Russell and His World, 1981.

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 ムーアの友人全てにとって,ムーア(G. E. Moore)がパイプ(の煙草)に火をつけようとするのを見守ることは,お気に入りの楽しみの1つであった。彼はいつもまずマッチをすって火をつけ,それから議論を始め,指がやけどしそうになるまで議論を続ける。そうして,彼はもう一本マッチをすって火をつけ,また指がやけどしそうになるまで議論を続ける。後は,マッチ箱が空になるまで,彼は同じことを繰り返した。これは疑いなく,彼の健康のためには幸運であった。なぜならそれは煙草を喫わない時(間)を彼に与えたからである。
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One of the pet amusements of all Moore's friends was to watch him trying to light a pipe. He would light a match, and then begin to argue, and continue until the match burnt his fingers. Then he would light another, and so on, until the box was finished. This was no doubt fortunate for his health, as it provided moments during which he was not smoking.