バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 タブーに基礎を置く道徳の形態は、一部の人々が認識している以上に文明社会に残っている。ピタゴラスは豆を禁じ、エンペドクレスは月桂樹の葉をむしゃむしゃ食べるのは邪悪だと考え、ヒンズー教徒は牛肉を食べることを考えると身震いする。イギリスへの宣教師の聖アウグスティヌスは、ローマ教皇グレゴリウス大帝に、既婚者が前夜性交をした場合、教会に来てよいかどうかを尋ねる手紙を出し、そうして教皇は、既婚者は儀式的な洗浄の後にのみ教会に来ることができるとの裁定を下した。

Forms of morality based on tabu linger on into civilized communities to a greater extent than some people realize, Pythagoras forbade beans, and Empedocles thought it wicked to munch laurel leaves, Hindus shudder at the thought of eating beef; Mohammedans and orthodox Jews regard the flesh of the pig as unclean. St. Augustine, the missionary to Britain, wrote to Pope Gregory the Great to know whether married people might come to church if they had had intercourse the previous night, and the Pope ruled that they might only do so after a ceremonial washing.
 Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, (1954), chapter 1
More info.:https://russell-j.com/cool/47T-0187.htm

<寸言>
 迷信は信じないと「頭で理解」していても、心の中では、あるいは世間の常識や風習に従って、迷信的な「行為」をしていることはけっこうあります。たとえば、地鎮祭はいまでも幅広く行われています。神主さんに支払われる謝礼は2,3万円が相場ということなので、収入源とは言えず、小遣い程度でしょうか?
 地鎮祭よりも、お守りのほうが「信じる?」人がずっと多く、日本文化の一つとなっています。お守りなんかは良い心理的効果を与えている場合が多いと言えるかも知れませんが、幼い子供が努力をあまりしないで「天にたよる?」ようなことが多くなるようでは、悪い心理的効果を与えることになります。閑話休題

 何気なく昔からやっている行為でも、今では意味がない(無駄な)行為が少なくないかも知れません。惰性で物事を行わず、何度も再考することによって進歩は生まれると言えそうです。

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