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バートランド・ラッセル 英単語・熟語 p018 -★ patriotism

★ patriotism (n)[愛国心]

* patriot (n): 愛国者,憂国の士
* 森一郎『改訂新版 試験にでる英単語』p.42説明: patr = father , ot = 人, ism = (名)尾 → 「父親の情熱をもって国を思う人の心/ patron パトロン(後援者)と同語源

1.ラッセルの著書から


あるいは
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Patriotism of the nationalistic type, so far from being taught in schools, ought to be mentioned as a form of mass-hysteria to which men are unfortunately liable, and against with ...
[国家主義的な型の愛国心は,学校教育で教えられなければならない型の愛国心とはかけ離れたものであり,人々が不幸にして陥りやすい集団ヒステリーの一形態だと言わなければならない。また,そのような愛国心(教育)に対し,知的にも道徳的に防備を固めなければならない。国家主義は疑いもなく現代の最も恐ろしい害悪である
 出典: ラッセル『教育と社会体制』第10章「教育における愛国心」]

Education authorities, as opposed to teachers, have not this merit, and do in fact sacrifice the children to what they consider the good of the State by teaching them 'patriotism', i. e., a willingness to kill and be killed for trivial reasons. Authority would be comparatively harmless if it were always in the hands of people who wish well to those whom they control, but there is no known method of securing this result.
[教師と対立したものとしての教育当局は,このような長所を持たず,子供たちに「愛国心」を,言い換えれば,取るに足りぬ理由から進んで人(=外国人)を殺したり殺されたりする心を,教え込み,彼らが国のため(国益!)と考えるもののために子供たちを実際に犠牲にしている。'権威'は監督下にある者たち(子どもたち)のために良かれと祈っている人々の手の中にいつもあれば比較的無害であろうが,この結果を確保する方法はまったくわかっていない。
 出典:ラッセル『懐疑論集』第13章「社会における自由」]

Patriots always talk of dying for their country and never of killing for their country.
[愛国者は,国(祖国)のために死ぬとは言うが,国(祖国)のために外国人を殺すとは言わない。
 出典: Bertrand Russell : Has Man a Future?(Allen & Unwin, 1962) p.84]


ラッセル英単語・熟語1500

2.参考例

Patriotism is the last refuge ot a scoundrel.
[愛国心はならず者の最後の逃げ場。
 出典:Shogakukan Random House English-Japanese Dictionary, 1982 (これは,サミュエル・ジョンソンの有名な言葉)]