宗教学者や社会学者から成る「宗教と社会」学会が、95年から毎年、全国約一万人の大学生を対象に宗教関連の意識調査をしているという。その中にはオカルトや超常現象をどのくらい信じているかといった質問も含まれているのだが、公表された調査結果(『朝日新聞』2000年10月25日)を見て、私は首を傾げた。
「テレパシーの存在を信じるか」「前世・生まれ変わりを信じるか」「死後の世界の存在を信じるか」といった質問が並び、ほとんどの項目について「信じる」が15%前後、「ありうると思う」が40%前後となっており、「オカルトや超常現象を信じている学生が年々多くなっている」と記事は述べている。