三浦俊彦「アドホック日記(2002年4月21日) - 虫世界オープン」

  
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 む。驚いた。
 カマキリの卵が3個孵った。
 冬の頃から、庭に計7個あるのに気づいていたのだが。
 木の枝の高いところと低いところとバランス良く分布して。
 そのうち3つから一斉に、小さくて軟らかくて黄色いカマキリたちがぶら下がっ
ている。
 一昨日見たときはどれも動きがなかったので、昨日と今日の間に3ついっぺんに
孵化したのだ。
 なかなかのシンクロだ。
 それぞれ別々の木の、適度な距離はなれた三つだし。よくできてるもんだ。
 雨のときを狙っていたのだろうか、外敵が少ないだろうと?
 しかし幼虫たちのすぐ近くにはハナグモが潜んでいた。
 この何百だか何千だかの幼虫のうち、成人して卵を産むまでに至るのは親とほぼ
同じ数しかいないわけだ。
 99%以上はクモやらアリやらハチやらに食われる。あるいは餓死する。

 テレビで、そして現実にも、カマキリがミツバチやアシナガバチの巣のすぐわき
に潜んで、手元に飛んできたハチを片っ端から捕えて食っているのを何度か見たこ
とがある。
 成長するまでの間は、自分がその試練を潜らねばならないわけだな。

 ここ
 http://www.eislab.ed.ynu.ac.jp/ikimono/16kontyu/html/1578-074.htm
 ではオオスズメバチを食い終わろうとしている。

 インターネットで虫関係はずいぶん検索したが、対決系では、カブト対クワガタ
と並んでカマキリ対スズメバチという組み合わせが一番目撃頻度が高いようだ。私
の見たうちのすべての記事においてカマキリが勝っている。

 (ちなみに「ハラビロカマキリ対オオカマキリ」がここ
 http://homepage2.nifty.com/kohgi/HarabiroK.html
 にあります。)

 夜中、ミミズたち(ルンブルクス・ルベルス。キャノワーム。『サプリメント戦争』
第4章参照)にエサをやりに表へ出たら、ヒキガエルとヤモリがうろうろしている。
 やはりエサが急に増えたのを知っているようだ。
 か弱い命が何百と登場したせいで、庭が俄然活発になってきた。
 わが庭も虫の春のスタートである!

 (ちなみに「カマキリ対ヤモリ」がここ
 http://www.a-crows.com/catle/folder2/dejicame/animal/
 にあります。)