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「これが名画とか芸術となると高額で凄いのである。この間、泰西名画の中に描かれている猫を集めて、それにぼくの解説をつけて「ニャーンズ・コレクション」という本を出したが(小学館発行)、ミロやピカソやフジタや、あちこちから版権を取得するのが大変だった。一点につき使用料が何万円とかかるわけで、(中略)でもそうなると、文化というものはだんだん引っ込んで、埋没していくじゃないかと思った。(中略)宇宙の写真がタダで、芸術の写真が何万円とかなると、やはりタダは強い」。また、宇宙的視野からは、隕石の衝突など地球上に何度も環境の激変があったという認識から人類を相対化して見られるため、人類滅亡について科学者はあと百年あたりをピークと考える「シビアな認識をもっているようで、でも文学者やその他、世の中を、政治、経済、人情のみで見ている大半の人は、まるでそういう認識をもってはいないようで、その落差があまりにも大きくて、科学者としてはもはや何も言えないというのが実情みたいだ」。