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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0965_2026/01/24 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
 
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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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「ラッセルの英語」(前回以降)n.2999~3001 を発行しました。

「R英単語熟語」と「R英文」を一つづつ再録します。

<n3001-1 R英単語熟語>

バートランド・ラッセル 英単語・熟語 l006 - liable

★ liable (adj) [(通例「悪い傾向・性質」)~しがち;
        (法律上)責を負うべきで,法的責任があって]

* be liable to do ~しがちな。しやすい
* liability (n): 傾向、義務:(複数形) -ies 負債


1.ラッセルの用例

All bad things are interconnected, and any one of them is liable to be
 the cause of any other; more particularly fatigue is a very frequent 
cause of envy.
[悪いものはみな,互いに関連しており,いずれ(の悪しきもの)も,他の(悪しき
ものの)原因になりやすい。特に疲労は,非常にしばしば,ねたみの原因になる。]
 出典:ラッセル『幸福論』第6章「ねたみ」
     https://russell-j.com/beginner/HA16-080.HTM

The first time one learns that one's best friends are liable to be 
wittily satirical at one's expense, the experience is very painful, and
 one feels furious in spite of the consciousness of often having done the
 same thing oneself.
[最も親しい友人までが,自分(あなた)をからかって,機知をきかせて皮肉を言
って楽しむ傾向があることを初めて知ると,そのような経験は非常に辛いもので
あり,本人も他人に対し同様のことをよくやっていることに気づいていても,ひど
く立腹する。]
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「嫉妬について」
     https://russell-j.com/JEALOUS.HTM

Formerly, employers had no liability for accidents to their employees ;
 here, also, sentiment changed, and brought about an alteration in the
 law.
[以前は,雇傭者は被雇用者の事故に何の責任(義務)も持たなかった。この点に
おいても感情に変化が起き,法律の改正がもたらされた。]
 出典:ラッセル『権力』第6章「むきだしの権力」
     https://russell-j.com/beginner/POWER06_290.HTM


2.参考例

Children are liable to catch colds in the cold winter.
[寒い冬には子供は風邪を引きやすい。]
 出典:『英単語ターゲット1900 四訂版』p.307

You are liable to ignore others when you concentrate.
[あなたは集中しているときは他人を無視しがちである。]
 出典:『東大英単語熟語 鉄壁』p.421

He denied any liability for the accident.
[彼はその事故に対する法的責任を否定した。]
 出典:『キクタン TOEIC TEST SCORE 990』p.61

He declared that he was not liable (for his wife's debts).
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

We're all liable to make mistakes when we're tired. / You will be liable
 for any damage caused.
 出典: Oxford Advanced Learner's Dictionary, 8th ed.


<n3001-2 R英文>

 ラッセル『ヒューマン・ソサエティ-倫理学から政治学へ』
  (Human Society in Ethics and Politics, 1954)

  第2部「情熱の葛藤」- 第5章「結束(団結)と競争」n.12

 世界が以前よりも統一されているもう一つの重要な点があり、それは情報に
関するものである。コロンブス以前、メキシコの人々とペルーの人々は互いの
存在を知らず、ヨーロッパは西半球のことをまったく知らなかった。暗黒時代
を通して、西洋の人々の意識の中に、中国の存在はほとんどなく、日本はまっ
たくなかった。大半の人々が読みことができなかった時代には、読むことので
きる人々が知ることのできた情報も、大多数の人々には知られずに終わってい
た。しかし現在では、新聞やラジオ(注:マスコミ)の普及によって、どこか
で起こった重要な出来事は、すぐにほとんどの文明国の人々に知られるように
なった。だが、その結果は、一世紀か二世紀前に啓蒙の信奉者たちが期待して
いたほど良いものではなかった。最も速く、広く拡散されるニュースは、人々
を興奮させるニュースであり、最も容易に引き起こされる興奮は憎しみと恐怖
である。したがって、私たちが潜在的な敵について知ることになるのは、彼ら
が私たちと共有する共通の人間性ではなく、むしろ彼らのあらゆる罪と邪悪さ
である。敵になりうる相手に対する憎しみや恐怖は、人間にとって自然な感情
であり、極めて長い歴史をもっている。もしこうした感情が異なる共同体同士
の関係を支配しないようにするためには、それぞれの共同体がアステカ人やイ
ンカ人のように互いの存在を知らないか、あるいは(もはやそれは不可能なの
で)、遠く離れた共同体について伝えられる情報が、人々に戦慄や不安を抱か
せる方向に偏ったものであってはならない。しかし、憎悪を煽る情報を抑制す
ることについては、現在のところほとんど希望が持てない。	
There is one other important respect in which the world is more unified
 than ever before, and that is as to information. Before Columbus, 
Mexicans and Peruvians did not know of each other’s existence, and 
Europe was ignorant of the Western hemisphere. Throughout the Dark Ages,
 China played very little part, and Japan played none, in the minds of
 Western Europeans. When most people could not read, what was known to
 those who could remained for the most part unknown to the great 
majority. Now, with the diffusion of newspapers and radio, important
 events anywhere quickly come to be known to most people in most 
civilized countries. The result however is not so good as the devotees
 of enlightenment a century or two ago would have expected. The news 
that is most quickly and widely diffused is news which is exciting, and
 the excitements most easily aroused are hatred and fear. Consequently
 what we learn about potential enemies is not the common humanity which
 they share with us, but rather their manifold sins and wickedness.
 Hatred and fear towards possible enemies are feelings natural to man
 and having a very long history. If they are not to dominate the 
relations between diiferent communities, the different communities must
 either be ignorant of each other like the Aztecs and the Incas, or,
 since this is now impossible, the information that is given about 
distant communities must not be biased in the direction of causing 
horror and alarm, But there is at present little hope of such a 
mitigation of incitement to hatred.
 Source: https://russell-j.com/cool/47T-2_0512.htm

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(2) 「バートランド・ラッセルの言葉_折々版」j0054
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ラッセルが語る「地獄の定義」

質問者: ラッセル卿、地獄とはどのような場所だと思われますか? (How would
 you describe Hell, Lord Russell?)

ラッセル: 地獄とは、警察官がドイツ人で、運転手がフランス人、そして料理人
がイギリス人であるような場所のことですよ。(Hell is a place where the 
police are German ... the motorists French... and the cooks English.)
 出典: Bertrand Russell Society News, no.19 (August 1978). Reprinted in:
 The Quotable Bertrand Russell, 1993.

<寸言>
このエピソードは、アメリカのラッセル協会のニューズレター(Bertrand Russell
 Society News, no.19:1978年)に掲載されたものです。
「1958年にアメリカのCBSの番組でのやりとりだったはず」という微かな記憶があ
りましたが、詳細を確かめるべく Google Gemini に質問したところ、次のような
興味深い事実が分かりました。

Google Geminiによる情報: 出典を調べたところ、この発言の元となったのはアメ
リカのCBSテレビで放送された『スモール・ワールド(Small World)』という番組
でのインタビューです。

番組名: 『スモール・ワールド(Small World)』
放送局: CBS(アメリカ)
司会者: エドワード・R・マロー(Edward R. Murrow)
放送時期: 1958年10月

 この番組は、当時としては画期的な「各国の著名人を回線で結んで対談させる」
という形式でした。ラッセルは司会のマローに対し、この「地獄の定義」をジョ
ークとして披露しました。  このフレーズはあまりに出来が良く、ラッセルの
ウィットを象徴するものだったため、後にイギリスのBBCや各国のメディアでも
繰り返し引用されることになりました。1950年代後半、核兵器廃絶運動(パグウ
ォッシュ会議など)に尽力し、非常にシリアスな活動をしていたラッセルが、
その合間にこのような軽妙なユーモアを語ったというのは、彼の人間味を感じさ
せるエピソードです。

 時代を超えて愛される「エスニック・ジョーク」
ちなみに、このジョークには対になる「天国バージョン」も存在します。
「天国では、警官がイギリス人で、料理人がフランス人で、運転手がドイツ人」
 これらは現在でも「ヨーロッパ・ジョーク」の古典的な原型として親しまれてい
ます。
 自国民(英国民)の料理を「地獄」の要素に挙げたラッセルですが、これは単な
る自虐ではありません。イギリスの伯爵家に生まれながら、生涯を通じて母国の保
守性や伝統を批判し続けた彼なりの、愛ある(あるいは辛辣な)皮肉が込められて
いるのでしょう。
 現代において「ラベル貼り(ステレオタイプ)」は非常に慎重に扱うべきテーマ
です。しかし、ラッセルのように国民性の違いを鮮やかな知性と笑いに変えてしま
う心の余裕には、どこか惹かれるものがあります。

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 編集後記 「早苗の勝手」(首相の専権事項としての解散)か、それとも
            「勝手な早苗」(高市首相の独善)か
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 今回の衆議院選挙は、まさにこの言葉(「勝手な早苗」)が象徴するような、
強引ともとれる解散劇から始まりました。来たる2月8日の投開票に向け、各メ
ディアの報道が出揃っていますが、その温度差には驚かされます。
「客観的」かつ「中立」を旨とするNHKは、奥歯に物が挟まったような、焦点のぼ
やけた伝え方に終始しています。対照的なのは民放各局やネットメディアです。
これらは綿密な情勢調査をもとに具体的な数字を弾き出し、明確に「自民党大敗
」の予測を打ち出しています。・・・ 続きは
 https://note.com/quick_lilac1102/n/n92e07f033f22 をお読みください。
                               松下彰良

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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