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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0891_2024/07/06 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記


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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「ラッセルの英語」n.2706~2710  を発行しました。
  (1)「ラッセル英単語熟語」は、2711-2715
  (2)「ラッセルの英文」は、n.2711-2, 2713-2, 2715-2
 
 1つずつ再掲します。

■■  ラッセルの英語 n2711:R英単語熟語  (revised)

★ cheat [(vt) だます;ごまかす;(運良く,または策を労して)うまく逃
げる | (vi) ごまかし(不正)をする (at, on , in) || (n) 詐欺,いかさま]

* cheat : ある利益を得たり、目的を達成したりするために、不正手段で相手
を欺くこと
* cheat on [in] an examination 試験で不正行為をする(注:カンニングは
和製英語/米語では,自動詞の cheat の後はon , 英語では in が続く)


1.ラッセルの用例

A man who cheats at cards or fails to pay his debts of honour has 
nothing within himself by which to stand up against the disapproval of
 the herd when he is found out.
* debts of honour : (a debt of honour の複数形):信用借り、特にギャ
ンブルの掛け金
[トランプでいかさまをしたり,ギャンブルの賭け金を払わなかったりする人は
,それが見つかった場合,仲間からの非難に対して,抗弁する余地はまったくな
い。]
 出典:ラッセル『 幸福論』第7章「罪悪感」
     https://russell-j.com/beginner/HA17-020.HTM

Young men who have reason to fear that they will be killed in battle 
may justifiably feel bitter in the thought that they have been cheated
 of the best things that life has to offer.
[戦争(戦闘)において殺されるだろうと恐れを抱く理由のある若者(たち)
は,人生が提供する最良のものを歎しとられているとの思いに苦痛を感じるの
は,正当なことであろう。]
 出典:ラッセル「年のとり方」
     https://russell-j.com/beginner/0958HTGO-040.HTM

Children are the purpose of marriage, and to hold people to a 
childless marriage is a cruel cheat.
[子供こそ結婚の目的であり,人びとを子供のない結婚に縛りつけておくこと
は,残酷な詐欺にほかならない。(注:子供が関係しない婚外の恋愛は自由で
あるべきとの主張)]
 出典:ラッセル『結婚論』第16章「離婚」
     https://russell-j.com/beginner/MM16-120.HTM


2.参考例

It is legally unacceptable to cheat on our taxes.
[税金をごまかすことは法的に許されないことである。]
 出典:宮川幸久『英単語ターゲット1900』p.219

The old man was cheated of his money by his son-in-law.
[その老人は義理の息子にお金をだまし取られた。]
 出典:『ジーニアス英単語2500 改訂版』p.179

The student devised a perfect method for cheating on exams.
[生徒はテストでカンニングをする完璧な方法を考案した。
 出典:『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』p.256]

He spread a vicious rumor that I had cheated on the test. cheat on our
 taxes.
[は,私がテストでカンニングをしたと,悪意のある噂を広めた。]
 出典:『新版完全征服 データベース5500 合格 英単語・熟語』p.217
He always cheats at cards.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.



■■  ラッセルの英語 n2715-2 ラッセルの英文

 ラッセル『ヒューマン・ソサエティ-倫理学から政治学へ』
  (Human Society in Ethics and Politics, 1954)

 第4章:善(善い)と悪(悪い) n.11

 仮に「善」が「欲望の充足」と定義されるならば、「私の善」は「私の欲望
の充足」と定義することが可能である。そうすると、論理的には、行動におい
て私は常に自分の善を追求する、ということになる。私の善は、善の一部であ
るが、私のような立場の人間が実現できる最大の部分ではない。仮に私がこっ
そり12個(枚)のチョコレートをもらった小さい男の子であり、何ももらって
いない11人の仲間がいる、としてみよう。私は、こっそり12個全てを自分で食
べてしまうような限定的な(狭い)欲望を持っているかもしれない。その場合
には、(12枚のなかの)1枚1枚は(前の)1枚が与えるほどの満足を与えず
、最後の1枚は恐らくほとんど満足を与えないであろう。あるいは、私は博愛
に満ちていて、仲間に1個(枚)ずつ与え、自分は1つしか食べないかもしれ
ない。その場合、各チョコレートは、最初のチョコレートが他のケースで与え
たのと同じだけの満足を与え、満足の合計は他のケースよりも大きくなる。従
って、慈悲深い少年は、利己的な少年によってもたらされるよりも多くの善を
存在させる。これは、ある種の欲望が他の欲望よりも一般的な善により多く寄
与することを示している。

If "the good" is defined as "the satisfaction of desire", we may define
 "my good" as "the satisfaction of my desires". It then follows 
logically that in action I always seek my good. My good is a part of 
the good, but not necessarily the greatest part that could be realized
 by a person in my situation. Suppose I am a small boy who has been
 secretly given twelve chocolates, and I have eleven companions who
 have been given none. I may have such limited desires that I 
surreptitiously eat all the twelve myself, in which case each gives me
 less satisfaction than the one before, and the last perhaps hardly 
any. Or I may be so filled with benevolence that I give one to each of
 my companions, and eat only one myself. In that case, each chocolate
 gives as much satisfaction as the first one gave in the other case, 
and the total of satisfaction is greater than in the other case. 
Therefore the benevolent boy causes more of the good to exist than is
 caused by the selfish boy. This illustrates how some desires minister
 more to the general good than other desires do.
 Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, 1954,
 chapter 4: Good and Bad, n.2
  More info.: https://russell-j.com/cool/47T-0411.htm


■「ラッセルの言葉366_画像版」
   日本語 version : n.2798j-2804j を投稿
   英 語 version : n.2798e-2804e を投稿

    n.2802j (July 03, 2024)n.2794j (June 25, 2024)
    https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j2802.html

 「賞賛されたがる人」

 賞賛されたがる人は、一般的に嫉妬心に満ちている。なぜなら、分配される
賞賛には一定の量があり、ある人に与えられた賞賛は他の人に奪われがちであ
ることに気づいているからである。同じようなことが、あらゆる種類の著名人
に当てはまる。

People who are anxious to be admired are generally full of envy because
 they realize that there is a certain quantum of admiration to be 
distributed and that the admiration given to one man is apt to be lost
 by another. The same sort of considerations apply to every kind of
 eminence.
Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics,
 (1954), chapter 11:
More info.: https://russell-j.com/cool/47T-1103.htm

<寸言>
 いかなる分野においても、有名人同士は、表面上は仲がよさそうに見えても
、実際はあまり仲がよくないことがよくあります。もちろん、そのような感情
を表に出すことは少なく、おべっかを言い合うことも少なくありません。
 政財界、芸能界、スポーツの世界、その他、あらゆる分野の有名人をよく観
察すれば、その実例を見つけることができるはずです。
 なお、「every kind of eminence」を「あらゆる種類の高名」ではなく、
「あらゆる種類の著名人」と解釈しました。

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休み

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 編集後記 されど小池氏が都知事に3選?
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 東京都の(政治・経済・文化等における)変化は日本全体に影響を与えます。
東京都知事の動静は頻繁に報道されますので、良い悪いにかかわらず、我々
も影響を受けてしまいます。

 都知事選はいよいよ明日に行われ、開票率が1%くらいで当確者が発表され
るものと思われます。小池氏に関しては、週刊誌やネットメディアなどでいろ
いろな疑惑が報道されており、予想得票数が減り続けていますが、時間切れで
小池氏が「逃げ切る」のではないかとの予想が多いようです。

 小池氏のマスコミ扱いの上手さ(特にTVメディアや都庁詰めの記者の扱いの
上手さ)はさすがにニュースキャスター経験が活かされています。「カイロ
大学を主席で卒業した才媛」という「嘘」で脚光を浴び、人気のあった政治評
論家の竹村健一のアシスタント・キャスターになって以降は活躍の場を広げ、
日本中に知られることになりました、

 3選されれば、その後はどれほど小池氏の「嘘」を暴こうとしてもかき消さ
れ、昔のTV番組の某司会者の言葉を借りれば、「運命の分かれ道!」というこ
とになりそうです。(松下)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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