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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0863_2023/12/09 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
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■ 目 次 ■
1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
2.ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
https://youtu.be/0ClrdvxJyGA
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1.ラッセルの著書や発言等から
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■「ラッセルの英語」n.2569~2573 を発行しました。
今週は都合により、全て「ラッセルの英文からの引用です。
(1)「ラッセル英単語」は、0
(2)「ラッセルの英文」は、n.2569~2573
1つだけ再掲します。
■■ バートランド・ラッセルの英語 n.2568 ラッセル英単語熟語
今週はお休み
■■ ラッセルの英語(2) n2562 ラッセルの英文
( Unpopular Essays, 1950 から)
「哲学と政治」n.22
ヘーゲルあるいはマルクスの現代の弟子達によって、擁護される独裁制は、
ただ疑う余地なしとされるドグマ(教条)を基礎としてのみ理論的に正当化さ
れることは明らかである(注:ドグマが否定されれば正当化されない)。人間
の生活との関係においての宇宙の目的は何であるかを、(今)起ころうとして
いること、そしてたとえ人々がそう(善であると)考えなくても人々にとって
善であるものを、あなたが確実に知っているとしたら;(即ち)もし、ヘーゲ
ルが言うように、彼の歴史理論は「「私に」とってたまたま知られる結果であ
る。なぜなら、私はその(歴史の)全領域を詳しく調査した(横断した)から
である」と言えるとしたらー その時、あなたは、いかなる程度の強制でも、
もしそれが目標(注:the goal 最終目標:マルクスにあっては共産主義社会)
に導くものであるなら、酷すぎることはないと感じるであろう。
民主主義を理論的に正当化し、そうして、気性(心的傾向)において民主主
義と一致する、唯一の哲学は、経験主義の哲学である。 J. ロックは -近代
世界に関する限り、経験主義の創始者と見なされてよいだろうが- 経験主義
が彼の自由と寛容に関する見解並びに絶対君主制に対する反対といかに密接に
結びついているかということを明らかにしている。彼は、我々の知識の大部分
が不確実であることを強調してやまないが、それはヒュームのような懐疑的意
図を持ってするのではなく、人々に自分達は間違っているかも知れないという
こと、そうして、自分達と意見を異にする人々とつきあうにあたっては、自分
達の間違いの可能性を計算にいれておかなければならないということに気づか
せる意図をもって強調するのである。彼は(いろいろな)宗派の人達の「熱狂」
と王権神授説の教義との両方によってなされ数々の害悪を目にしてきた。つま
り、断片的で寄せ集めの政治理論に反対し、それらの理論は要所要所で(いろ
いろなポイントで)吟味されなければならない(のである)。
Philosophy and Politics, (1947),n.22
It is obvious that an autocratic system, such as that advocated by
Hegel or by Marx’s present-day disciples, is only theoretically
justifiable on a basis of unquestioned dogma. If you know for certain
what is the purpose of the universe in relation to human life, what
is going to happen, and what is good for people even if they do not
think so; if you can say, as Hegel does, that his theory of history
is "a result which happens to be known to me, because I have
traversed the entire field" -- then you will feel that no degree of
coercion is too great, provided it leads to the goal.
The only philosophy that affords a theoretical justification of
democracy, and that accords with democracy in its temper of mind, is
empiricism. Locke, who may be regarded, so far as the modern world is
concerned, as the founder of empiricism, makes it clear how closely
this is connected with his views on liberty and toleration, and with
his opposition to absolute monarchy. He is never tired of emphasizing
the unceitainty of most of our knowledge, not with a sceptical
intention such as Hume's, but with the intention of making men aware
that they may be mistaken, and that they should take account of this
possibility in all their dealings with men of opinions different from
their own. He had seen the evils wrought, both by the "enthusiasm" of
the sectaries, and by the dogma of the divine right of kings; to both
he opposed a piecemeal and patchwork political doctrine, to be tested
at each point by its success in practice.
Source: https://russell-j.com/cool/UE_01_philosophy_and_politics-220.HTM
■「ラッセルの言葉366_画像版」
日本語 version : n.2589-2595j を投稿
英 語 version : n.2589e-2595e を投稿
1つだけ再録します。 n.2591j (Dec. 5, 2023)
「」
多くの倫理学の著作家は、「べき(ought:~すべき、~であるべき)は、
究極的で分析不可能な概念であり、言葉による定義は不可能である、と主張す
る。つまり、「べき」は倫理学の最小限語彙の一部でなければならない。もし
かしたら、定義できない唯一の倫理学用語かもしれない。他の著作家も様々な
定義を提示している。最後に、そのような倫理概念は存在せず、「あなたはこ
うすべきである」は(命令や指示ではなく)「私はあなたがこうすることを承認
する」(ここで承認とは具体的な感情である)と解釈されるべきであり、私の
発言に客観性を装うことは、自分自身の願いに立法権を与えようとする詐欺的
な試みである、と主張することも可能である。これらの異なる見解を決定する
方法はあるだろうか?
Many ethical writers maintain that "ought" is an ultimate and
unanalysable concept, of which no verbal definition is possible.
That is to say, it, or some equivalent, must be part of the minimum
vocabulary’- of ethics ; perhaps it may even be the only
indefinable ethical term. Other writers have offered various
definitions. Finally, it might be maintained that there is no such
concept, that “you ought to do this” must be interpreted as
“I approve of your doing this” (where approval is a specific
emotion), and that the pretence of objectivity in my statement is a
fraudulent endeavour to give legislative authority to my own wishes.
Is there any way of deciding between these different views?
Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics,
(1954), chapter 5
More info.:https://russell-j.com/cool/47T-0603.htm
<寸言>
"ought"の意味を google で検索すると次のような説明がでてきます。
In ethics, "ought" means that someone has a moral obligation to
perform an action if they are able to. For example, "Every citizen
ought to help".
それでは、”moral obligation”とは何かと、ChatGPTに質問すると次の回
答がありました。
「道徳的義務は、個人や社会が特定の道徳的な原則や価値観に基づいて行動
"すべき"とされる義務のことを指します。」
あれ? 「べき」の意味を説明する時に「べき」という言葉を使ってはいけ
ませんね。【(義務(すべき/すべきこと)とは、すべきことをすること(あ
るいは、「すべきことをすべきである」???】
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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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今回もお休み
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編集後記 岸田内閣総辞職に追い込まれる?
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岸田内閣は最大の危機に立たされています。これまでは例の「のらりくら
り」の答弁で、内閣支持率は下がり続けてはいても、岸田総理を引きずり降ろ
して自分が総理のなろうとする動きはありませんでした。
岸田総理は少数派閥の出身のために、最大派閥の安倍派に気を使い、内閣や
党の要職に安倍派の有力議員をあててきました。それでなんとか命運をつない
できましたが、現在ではそれが命取りにつながりそうな状況になってきました。
歴代の安倍派事務総長経験者にも政治献金のキックバック(裏金の原資)が
行われていたらしいということが報道されており、まず官房長官が裏金を受け
取っていたらしいと朝日新聞が報道しました。いずれ安倍政権下の歴代の事務
総長4人全員の裏金作りが明らかになるかも知れません。
それだけではありません。安倍派の最有力候補の萩生田光一氏には1億近い
裏金が渡っていた可能性があるとの「噂」(検察のリークと思われます)が囁
かれています。お金大好きの森元総理が萩生田氏を安倍派の会長にしたがって
いる理由もわかるような気がします。
岸田内閣の問題だけであれば、自民党は別の候補を総理に担いでその場をし
のぐでしょうが、今回は自民党全体の問題なので、そのような逃げはできそう
もありません。野党がしっかりしていればこのような場合は政権交代が起こっ
ているでしょうが、弱小野党ばかりではそれも望めません。いや、「野党もダ
ラシナイ」と思い込んでいる国民のせいでもありますが・・・。(松下彰良)
https://youtu.be/0ClrdvxJyGA
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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