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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0798_2022/08/28 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
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■ 目 次 ■
1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
2.ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
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1.ラッセルの著書や発言等から
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■「ラッセルの英語」n.2250~2254 を発行しました。
(1)「ラッセル英単語」は、n.2250,2252, n.2254
(2)「ラッセルの英文」は、n.2251, n.2253
それぞれ1つづつ再掲します。
バートランド・ラッセルの英語 (1) n2254 R英熟語
★ result from【~の結果生じる】
1.ラッセルの著書より
Both the Nazis and the Communists resulted from the ferocity of the
First World War.
[ナチスも共産党も、第一次世界大戦の猛威から生まれたものである。]
出典:ラッセル『拝啓バートランド・ラッセル様-一般市民との往復書簡』
の中の「第一次世界大戦の結果」
https://russell-j.com/beginner/DBR2-36.HTM
A different view, however, had resulted from Faraday’s experiments
and been embodied in Clerk Maxwell's great book on electricity and
magnetism.
[けれども,これとは異なる見解がファラデーの実験から生れており、電気と
磁気に関するクラーク・マックスウェルの大著に具体的に示されていた。]
出典:ラッセル『私の哲学の発展』第4章「観念論への脇道」
https://russell-j.com/beginner/BR_MPD_04-080.HTM
Our spirits were somewhat damped by the fact that I had gradually
developed trouble with my throat which prevented me from swallowing
properly, a trouble which I take pleasure in saying, resulted from my
efforts to swallow the pronouncements of politicians.
[私たちの気分は,私の喉の障害がしだいにひどくなり'もの'をちゃんと飲み込
めなくなったため,いささか落ち込んでいた。この喉の障害は,政治家たちの意
見表明を'鵜呑み'にすべく努力した結果として生じたものだ,と言って(今で
も)楽しんでいる(しだいである)。]
出典:ラッセル『自伝』第3巻第2章「国の内外で」
https://russell-j.com/beginner/AB32-070.HTM
He has a theory - in part mathematically untenable, but broadly on the
lines of subsequent investigations - that the nebulae, the galaxy, the
stars, planets, and satellites, all resulted from condensation of an
originally diffuse matter about regions in which it happened to have
somewhat more density than elsewhere. f
[彼(カント)は,一部は数学的に支持し難いものであるが,おおざっぱに言っ
て,その後の研究の方向性(進行方向)と同じある説(理論)を持っていた。即ち
、星雲,銀河,恒星,惑星,衛星は,全てもともとは散らばっていた物質であ
ったが,たまたま他の場所よりもいくらか濃い密度をもっている領域の回りに
凝縮することによって生じたという説でる(注:現代の天文学によれば,高密
度の分子雲が重力で収縮して球状のプラズマとなり恒星が形成されていく)。]
出典:ラッセル『宗教と科学』第3章「進化」
https://russell-j.com/beginner/RS1935_03-060.HTM
2.参考
The accident resulted from the driver's carelessness.
[その事故はドライバーの不注意の結果起こった。]
出典:『英熟語図鑑』p.87
Inability to concentrate results from lack of sleep
[睡眠不足だと、その結果、集中できなくなる(集中できないのは、睡眠不足
が原因である。)]
出典:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』p.166
His illness resulted from (= was caused by) eating contaminated food.
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.
Many hair problems result from what you eat.
出典:Collin's COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
ed.
■ ラッセルの英語(2) ラッセルの英文:ラッセル n.3-07
ラッセル『私の哲学の発展』第18章「批評に対する若干の返答」その3_スト
ローソン氏「指示について」n.07
語(言葉)には、不変の正しい使用法があり、いかにそれが便利であったと
しても、いかなる変更も許容されるべきではない、という確信をストローソン
氏が示すのは、単に固有名及び(命題の)偽に関してだけではない。ストロー
ソン氏は、全称肯定命題(universal affirmatives),即ち、「全てのAはB
である」という形式の文についても、同様の感情を示している。 伝統的には
、このような文においては、「Aが存在する(存在している)」ことを含意し
て(含んで)いると想定されている。しかし、数学的論理学においては、この
含意を捨てて、「全てのAはBである」はたとえAが存在しなくとも真である
と考える方がはるかに便利である(訳注:日常言語とことなり、論理学や数学
では「慣用の原理」でそう考えます。たとえば、「AまたはBどっちかをあげ
る」と言えば、普通の意味ではAかBの一方だけと言うことになりますが、数
学や論理学では、A,Bの両方の場合も含まれます)。これも全くただ単に便
宜上の問題である。いくつかの目的にはある一つの規則(convention)が便利
であり、他の目的には他の規則が便利である。我々は持っている目的によって
、一つの規則をより好みます。けれども、私は、日常語は正確な論理を全く持
たないというストローソン氏の陳述(同書、p.52)には同意する。
ストローソン氏は、実際非常に論理的能力をもっているにもかかわらず、論
理学に対して奇妙な偏見を抱いている。同書の p.43では、人生は論理学より
も偉大であるという趣旨の言葉を突然熱狂的に述べ(a sudden dithyrambic
outburst 酒神礼賛の熱狂的な言葉)、それを使って、私の学説の全く誤まっ
た解釈を与えている(のである)。
Chapter 18,n.3: Mr Strawson on referring, n.7
It is not only as to names and as to falsehood that Mr Strawson shows
his conviction that there is an unalterably right way of using words
and that no change is to be tolerated however convenient it may be.
He shows the same feeling as regards universal affirmatives -- i.e.
sentences of the forn 'All A is B'. Traditionally, such sentences are
supposed to imply that there are As, but it is much more convenient
in mathematical logic to drop this implication and to consider that
‘All A is B' is true if there are no As. This is wholly and solely
a question of convenience. For some purposes the one convention is
more convenient, and for others, the other. We shall prefer the one
convention or the other according to the purpose we have in view.
I agree, however, with Mr Strawson's statement (page 52) that
ordinary language has no exact logic.
Mr Strawson, in spite of his very real logical competence, has a
curious prejudice against logic. On page 43, he has a sudden
dithyrambic outburst, to the effect that life is greater than logic,
which he uses to give a quite false interpretation of my doctrines.
Source: My Philosophical Development, 1959, by Bertrand Russell,
chapter XVIII
More info.: https://russell-j.com/BR_MPD_18-320.HTM
■「ラッセルの言葉366_画像版」
日本語 version : n.2120-2126j を投稿
英 語 version : n.2120-2126e を投稿
1つだけ再録します。 n.2123j ( Aug. 24, 2022)
「有識者会議の悪用?」
現代の民主主義(国)が直面せざるをえない困難な問題(problem)の一つは,
専門家の活用である。一般市民には理解しがたい重要な事柄(matter)が多数
ある。財政や金融はそのような事柄(matter 問題、案件)の一つであること
は明らかである。・・・。困難な問題(problem)は、専門家の意見が必要な
場合、一部の少数者派の政策を密かに支持するようなものではなく、多くの人
々によって選ばれた政策に沿ったものであることを保証することである。
One of the problems which every modern democracy has to face is that
of the utilization of experts. There are many matters of the utmost
importance which are too difficult for ordinary citizens to understand.
Of these, perhaps finance is the most obvious. ... The problem is to
secure that, when expert opinion is necessary, it shall be in
accordance with a popularly chosen policy and not covertly such as to
favour some minority policy.
Source: Bertrand Russell : What is Democracy?, 1953
More info.: https://russell-j.com/beginner/SENMONKA.HTM
<寸言>
複雑な問題については、よく有識者会議が設けられ、その答申をもとに、諸
政策を実施するというのが一般的なやり方です。もちろん、実施にあたり、政
府は不都合な部分は一部取り除いたり、あるいは曖昧なままにするような「手
加減」を加えることはしばしばあります。
ところで、有識者会議を設ける際には、政府が「良い」「善い」と考える方
向性がある場合には、政府の考えに似た考えの持ち主を委員長や座長に据え、
委員の半数は政府の考えに賛成しそうな人を選び、また、後から委員構成に批
判がでないように、強力に反対意見を述べそうな人物を2,3人入れてガス抜
きをはかります。
このやり方を最も露骨にやったのは安倍政権でした。そういった有識者会議
には、安倍元総理のお友達や、お友達のお友達がいっぱいいました。安倍元総
理亡き後、甘い汁をすってきた方々が、検察(特捜部)によって、少しずつ
「整理(粛清)」されそうです。8月末までに、噂どおり、某元大臣は逮捕さ
れるでしょうか? 新自由主義の経済政策を推進したあの方はどうでしょうか?
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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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今回もお休み
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編集後記 「当面の主な関心事5つ」
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(1) オリンピック利権・汚職で、元大臣も逮捕されるか?
電通の元専務の高橋氏の勾留期限が9月6日まで延長されました。
勾留が認められるのは2勾留(ふたこうりゅう)までとなっているとのこ
となので、元大臣のH氏も逮捕されるとしたら、9月6日までに行われる可能
性大です。
(2) 旧統一教会に対する岸田政権や自民党の対応
国会に超党派の調査委員会を設置して調査すべきですが、自民党は野党の
要望を受け取ることさえしません。自民党は今もって自己申告制にとどまって
おり、党として積極的に調査をしようとしていません。
(3) 安倍元総理の国葬儀に反対する人はどれだけ増えるか?
NHKの2回目の調査では、賛成が36%、反対が50%となっていますが、国葬
儀が行われる9月27日までに反対がどこまで多くなるか興味深いところです。
政府は何が何でも実施するでしょうが、国民の反対が半分以上あるものを
「国」葬として実施することは望ましくありません。どうして内閣と自民党と
の合同葬ではいけないのでしょうか?
それに、もし海外の要人に対する銃撃事件でも起こったら大変なことになり
ます。
(4) 物価の高騰
秋以降、値上げされるものが急増しそうです。低所得層、年金生活者等、
生活が大変苦しくなっていきます。政府が対応を間違えれば、岸田内閣は支持
率は20%台に落ちそうです。
(5) ウクライナ戦争の行方
ウクライナにあるヨーロッパ最大の原子力発電所が攻撃されて、大災害を
起こすことはないでしょうか? 今年中にロシアを劣勢に立たせることができ
るでしょうか?
まだいろいろありますが、主なもの5つあげれば以上です。(松下彰良)
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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