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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0780_2022/04/16 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.2182~2184  を発行しました。1つ再掲します。

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  <お知らせ>
  当分の間、「ラッセルの英語」は「ラッセル英単語」のみとします。
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1)「ラッセルの英語」n.2184

  https://russell-j.com/beginner/reitan-i148.htm
  
 ラッセル英単語 indict 

★ indict [(vt) ・・・を起訴する、告発する;非難する、攻撃する、槍玉に
挙げる] 

* 語源: in-(中へ)+ dict(話す)【 indict は 元々の綴は endite であ
ったため、c を無視して「インダイト」と発音】
* indictment (n):起訴(手続き);起訴状(告発状)


1.ラッセルの著作から

The very people responsible for the decades of misery in Harlem indict
 the passionate opponents of their practice.
[ハーレムにおける何十年にも渡る不幸と貧困に対して責任を負わなければな
らないまさにその人達が、彼らの間違った行為(施策)に対して抗議する情熱
的な人々(訳注:暴動を起こした黒人達)を起訴するのです。]
 出典:ラッセル『拝啓バートランド・ラッセル様』の中の「投獄されている
ハーレムの黒人指導者達への支援を求める手紙に対するラッセルの返事」
          https://russell-j.com/beginner/DBR2-25.HTM

Nothing more clearly indicates the hand of oppression in America than
 the indictment of American radicals for having instigated these riots
[米国においては、こうした暴動を扇動したとしてアメリカ人の過激派を起訴
(告発)することほど、アメリカにおける抑圧の手の内(the hand of 
oppression)を明らかに示すものはありません。]
 出典:ラッセル『拝啓バートランド・ラッセル様』の中の「投獄されている
ハーレムの黒人指導者達への支援を求める手紙に対するラッセルの返事」
          https://russell-j.com/beginner/DBR2-25.HTM

Another form of lying, which is extremely bad for the young, is to 
threaten punishments you do not mean to indict..
[もう一つの形の嘘は -これは幼い子供にとって非常によくないものである
が- 実際にはそのつもりはないのに,罰を与えるぞと言って脅かすことであ
る。]
 出典:ラッセル『教育論』第二部_ 性格の教育_第8章「正直(誠実)であ
ること」
          https://russell-j.com/beginner/OE08-050.HTM


2.参考

They were indicted for wartime atrocities.
[彼らは戦時中の残虐行為を犯した罪で起訴された。]
 出典:『究極の英単語<SVL>Vol.4_超上級の3000語』p95

The senator was indicted for murder.
 出典: Longmn Dictionary of Contemporary English, new ed.

She has been indicted for possessing cocaine.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed.


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.2012~2015     
     
1) n2012:ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.12
            https://russell-j.com/wp/?p=7166
           
2) n2013: ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.13
            https://russell-j.com/wp/?p=7168

3) n2014:ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.14
            https://russell-j.com/wp/?p=7172

3) n2014:ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.15
            https://russell-j.com/wp/?p=7178


■「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1987-1993j を投稿
 英 語 version : n.1987-1993e を投稿

 一つだけ再録します。
  n.1991j ( Apr. 14, 2022)
      https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1991.html

 「良い人生」

 良い人生(善い人生)は,恐怖心や禁止や自由に対する相互の干渉の上に築
くことはできない。こういうものなしに貞節が達成されるのであるならばそれ
は良いことである。しかし,そういったものが全て必要だとしたら,あまりに
も高すぎる代価を支払ったことになり,また,時々の過失を少しはお互いに許
しあったほうがよいということがわかるだろう。相互に嫉妬心を抱くことは,
たとえ肉体的な貞節が保たれていたとしても,いつまでも変わらない深い愛情
の強さを究極的に信頼している場合よりも,いっそう大きな結婚の不幸の原因
をもたらすことが多いのはまったく疑問の余地はない。

A good life cannot be founded upon fear, prohibition, and mutual
 interference with freedom. Where faithfulness is achieved without 
these, it is good, but where all this is necessary it may well be that
too high a price has been paid, and that a little mutual toleration of
 occasional lapses would be better. There can be no doubt that mutual
jealousy, even where there is physical faithfulness, often causes 
more unhappiness in a marriage than would be caused if there were 
more confidence in the ultimate strength of a deep and permanent 
affection.
Source: Marriage and Morals, 1929
 More info.: https://russell-j.com/beginner/MM21-110.HTM

<寸言>
 嫉妬心を持つことは愛情の印だと思ったり、言ったりすることがけっこうあ
ります(あるようです)。しかし、実際は、嫉妬心には相手に対する愛情より
も、自分のプライドが傷つけられたと感じる要素もかなりあります(あるよう
です)。
 お互い愛情を拘束しあうような愛情のあり方は、お互いの世界や交友範囲を
狭め、人間的成長の機会を摘み取る場合も少なくありません。ラッセルの次の
言葉はとても有名で、座右の銘にしている人が世界中にいます。

The good life is one inspired by love and guided by knowledge.(善い人
生とは愛によって鼓舞され,知識によって導かれる人生である。 出典:What
 I Believe, 1925.)

The best life is one in which the creative impulses play the largest
 part and the possessive impulses the smallest.(最善の人生とは、創造
的衝動が最大限に発揮され、所有衝動が最小限に現れる人生です。
 出典:Political Ideals, 1917, chap.1)

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休み

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編集後記 齋藤孝『60代からの幸福をつかむ極意-「20世紀最高の知性」ラッセルに学べ』
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 明治大学教授の齋藤孝氏は多数の一般向けの著書を書かれており、TVにも多
く出演されています。そういったタレント教授の本はあまり読みたいとは思い
ませんが、ラッセルの『幸福論』を紹介している本ということで、購入して読
んで見ました。

 高校生の時に初めて読み、以来座右の書にしてきたと書かれていることから
もわかるように、さすがに手際よく、わかりやすくまとめられています。ラッ
セルの『幸福論』は岩波文庫などで直接読まれることをお勧めしますが、少し
読んでみて何かとっつきにくかったり、あまり心に響いてこない場合には、斉
藤氏のこの解説書は(現代の状況にあわせた書き方をされているので)役に立
ちそうです。
 「60代からの・・・」という書名がついているので、60歳以前の人は書名を
見ただけで今のところは自分に関係なさそうと思ってしまいそうです。しかし
、「定年後のことは定年直前になって考えればよい」という態度の場合は、だ
いたい「もっと早く考えておくべきだった」ということになるのがオチです。
 それから、ラッセルの著書を英語で読んでみたいと思っている方には、この
『幸福論』の原著 The Conquest of Happiness は優しい英語で書かれており
、現在でも世界中で売れており、お勧めです。もちろん kindle などの電子書
籍もあります。

 なお、よい本なのであまりケチをつけたくないところですが、通読して、
2,3箇所、気になるところがありました。斉藤氏も5,6冊はラッセルの本を
読んでいるでしょうが、ラッセル(多作家で、生前に80種=100冊近く出版/
死後も未完の論文集約40冊を刊行中でいまだ完結せず)の哲学書や宗教関係の
本などは読んでないことが推察されます。この本はラッセル『幸福論』に書か
れていることに忠実にのっとっていますが、ラッセルが宗教、特にキリスト教
の厳しい批判者であり、プラズマティズムの批判者であることを知っていれば
、「プラグマティズムで"宇宙の自由"と獲得しよう(pp.103-105)・といった
ことは書かないはずです。たいしたことではないですが・・・。
                             (松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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