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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0779_2022/04/09 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
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■ 目 次 ■
1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
2.ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
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1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
n.2180~2181 を発行しました。1つ再掲します。
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<お知らせ>
当分の間、「ラッセルの英語」は「ラッセル英単語」のみとします。
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1)「ラッセルの英語」n.2180
ラッセル英単語 baffle
★ baffle [(vt) 困惑させる、迷わせる;(計画や努力などを)くじく
| (n) 当惑、挫折]
* confused:内容が難しく、理解できず混乱している状況 | puzzled:
(confused 同様)理解できない | bewildered:(会話ではあまり使われず、
文章の中で使われる言葉)とても混乱した(baffled は会話でよく使われる)
1.ラッセルの著作から
Mothers who feel baffled and incompetent when faced with their
children as many mothers do, should have no hesitation in having their
children cared for by women who have an aptitude for this work and
have undergone the necessary training.
[我が子に対して当惑と無能力を感じる母親は、この仕事への適性があり、必
要な訓練を受けている女性に、我が子の世話を委ねることをためらってはなら
ない。]
出典:ラッセル『幸福論』第13章「家族」
https://russell-j.com/beginner/HA24-100.HTM
Suddenly, in the space of a few weeks, I discovered what appeared to
be definitive answers to the problems which had baffled me for years.
[突如として2,3週間のうちに,長年にわたって私を悩ませてきた諸問題に対
する決定的な解答と思われるものを発見した。]
出典:ラッセル『自伝』第1巻第6章「プリンキピア・マテマティカ」
https://russell-j.com/beginner/AB16-020.HTM
We went to live there in the spring of 1905, and very shortly after we
had moved in I discovered my Theory of Descriptions, which was the
first step towards overcoming the difficulties which had baffled me
for so long.
[私たちは,1905年の春,そこに移り住み,入居してすぐに,私は「記述理論」を
発見した。 記述理論は,長い間私を困惑させていた(私の研究の進展を阻んで
いた)諸困難の克服へ向けての第一歩であった。]
出典:ラッセル『自伝』第1巻第6章「プリンキピア・マテマティカ」
https://russell-j.com/beginner/AB16-140.HTM
2.参考例
This enigmatic phenomenon has baffled scientists for many years.
[この謎めいた現象は長年科学者の頭を悩ませてきた。]
出典:『究極の英単語<SVL> Vol.4 超上級の3000語』p.32
His behaviour baffles me.
出典:Oxford Advanced Learner's Dictionary, 8th ed.
If something baffles you, you cannot understand it or explain it.
出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
ed.
■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.2009~2008
1) n2009:ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.9
https://russell-j.com/wp/?p=7151
2) n2010: ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.10
https://russell-j.com/wp/?p=7155
3) n2011:ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.11
https://russell-j.com/wp/?p=7160
■「ラッセルの言葉366_画像版」
日本語 version : n.1980-1986j を投稿
英 語 version : n.1980-1986e を投稿
一つだけ再録します。
n.1985j ( Apr. 8, 2022)
https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1985.html
「著作の価値と経済的価値」
ベンサム主義(功利主義)の歴史家の故エリー・アレヴィは,かつて,おおざ
っぱに言って人が自分の仕事に対して支払われる報酬は,その人が自分の仕事
がどれだけの価値があるかと考えているもの(自己評価額)とちょうど同じで
あると主張した。私は,この言葉は著作家の場合は当てはまらない確信してい
る。私の場合は,ある本が価値があると思えば思うほど,支払われる報酬は少
ないということを,これまで常に見出している(気づいている)。
The late Elie Halevy, the historian of Benthamism, once maintained
that, broadly speaking, what a man is paid for his work is what he
himself believes it to be worth. I am sure this is not true of
authors: I have always found, in my own case, that the more I
thought a book was worth, the less I was paid for it.
Source: Bertrand Russell : Power, a new social analysis, 1938
More info.: https://russell-j.com/beginner/POWER06_270.HTM
<寸言>
学術論文執筆から得られる報酬はごくわずか(給与の一部としてのみ)です
が、ベストセラー作家の場合は、たいして内容のない本でも膨大な報酬が支払
われます。それも、長文の作品よりも、1,2時間で楽に読める本のほうが対
価が大きくなる傾向にあります。しかし、ベストセラーのほとんどは10年も立
てばほとんど読まれなくなります。
ラッセルの場合も、画期的な著作である『プリンキピア・マテマティカ(数
学原理)』は、ケンブリッジ大学出版部からの出版補助金だけでは足らず、ラ
ッセルとホワイトヘッドもそれぞれ50ポンドずつ自己負担してなんとか出版で
きました。これに対し、「生計用の金儲け(pot-boiling)」をするために書い
た一般向けの本である『幸福論』(1930年)は世界中で売れ(現在でも売れ続
けており)、ラッセルに多額の印税をもたらしました。どちらの本が価値があ
るかは明らかです。(ただし、一般向けには、『幸福論』のほうがずっと価値
があります。(笑))
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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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今回もお休み
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編集後記 「大坂なおみは苦手なクレイコート(全仏オープン)で実力を
発揮できるか?」
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精神的に不安定で長い間(半年ほど)試合から遠ざかっていた大坂なおみ
は、先日行われたマイアミ・オープンで準優勝に輝き、復活の兆しがみえて
きました。世界ランキングも77位から35位にあがりました。今後は順調に勝
ち進み、再び世界一に向けてランクをあげていくと思われますが、目の前に
は、苦手だと自他ともに認めているクレーコートで行われる全仏オープン
(5月22日開幕)があります。
ハードコートの場合は大坂なおみの強い打球はいきてきますが、クレーや
芝生のコートの場合はボールが着地した時にスピードが弱まり、テニスボー
ルもまっすぐ進むとは限りません。
しかし、これは練習をしっかりして試合数をたくさんこなせば慣れていく
はずです。幸い、大坂なおみは自己分析をしっかりしており、なんとか苦手
意識を克服しようとしています。そうして、最新の情報(下記の記事)によ
れば、「苦手クレー克服に全仏13回優勝のナダルに学ぶ」と宣言しているそ
うです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/639e3d95f3bb7a3eed9ddf6a17562ad70e9c4225
即ち、「(私(大坂)は彼(ナダル)がどのように動くかを見るためにた
くさんナダルのビデオを見るつもりです」(クレーコートのスペシャリスト
として全仏オープン13回制覇のスター選手から〝極意〟を盗み取りたい)
とのことで、殊勝な態度です。
(なお、この記事ではBNPパリバ・オープンで準優勝と書いていますが、
もちろん、マイアミ・オープンの誤記であり、BNPパリバ・オープンでは
2回戦の試合中に観客から「ナオミ、最低」とヤジを浴びて泣き出し、それ
が影響して惨敗しています。ライターとして失格です。)
全仏オープンの前には多分、前哨戦としてマドリード・オープンに出場す
ると思われます。楽しみです。 (松下彰良)
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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