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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0775_2022/03/12 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.2169~2171  を発行しました。2つ再掲します。

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  <お知らせ>
  当分の間、「ラッセルの英語」は「ラッセル英単語」のみとします。
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1)「ラッセルの英語」n.2169

     https://russell-j.com/beginner/reitan-a174.htm

 ラッセル 英単語 antecedent

★ antecedent【(adj.) 先の、前の、先行する | (それ)以前の出来事;(関
係詞の)先行詞:来歴;(論理学)前件】

* antecedence (n):(時間・順序が)先立つこと、先行


1.ラッセルの用例

But volition could not itself be always the result of antecedent 
]causes, since, if it were, we should not be responsible for our 
actions.'
[しかし,意志はそれ自体必ずしも先行する原因の結果ではありえない。なぜ
なら,もしそうであったとすると,我々(人間)は自分の行為に対し責任を持
たなくてよいことになるからである(注:自分の意志とは関係なく,自分の行
為には抵抗できない原因があるとしたら,人間は自分の行為に責任を持てない
=持たなくて良い,ということになってしまう)。]
 出典:ラッセル『宗教と科学』第5章「魂と肉体」
          https://russell-j.com/beginner/RS1935_05-100.HTM

At present, we know of no relevant difference in the antecedents of 
the two different choices, but some such difference may be found any
 day..
[現在のところ,我々は二つの異なった選択がなされる先行(状態)
(antecedent 前件;先立つもの,先行するもの)の相違について何も知らない
が,何時かそのような相違が見出されるかも知れない。]
 出典:ラッセル『宗教と科学』第6章「決定論」
          https://russell-j.com/beginner/RS1935_06-070.HTM


2.参考例

antecedent to that
[それに先立って]
 出典:『究極の英単語 v.4 - 超上級の3000語』p.474

antecedent events
 出典: Oxford Advanced Learner's Dictionary, 8th ed.

An antecedent of something happened or existed before it and was 
similar to it in some way..
 出典: Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learner's, new
 ed.


2)「ラッセルの英語」n.2170

    https://russell-j.com/beginner/reitan-p137.htm

 ラッセル 英単語 posthumous

★ posthumous【(adj.) 死後の;父の死後生まれた;著者の死後生まれた】

* 語源:post(後ろ) + humare(埋める) → 死体を埋めた後 → 死後
* a posthumous child 遺児
* posthumously (adv.):死後に


1.ラッセルの用例

"Look at me" is one of the most fundamental desires of the human heart.
It can take innumerable forms, from buffoonery to the pursuit of 
posthumous fame.
[ほら,見て!」(見て欲しい)というのは人間の心の最も基本的な欲求の一つ
である。それは,ふざけた行為から死後の名声の追求まで,数限りない形態をと
りうる。]
 出典:ラッセル『ヒューマン・ソサエティ-倫理学から政治学へ』第二部_
第2章「政治的に重要な欲望」
          https://russell-j.com/cool/47T-020201.HTM

Nevertheless, in most prominent men, one from of the desire for 
posthumous fame lingers, namely the fear of having anything known that
 will look bad in their biography.
[それにかかわらず,多くの有名人においては,ある形態の死後の名声への欲望,
つまり他人に知られたら困ることを伝記に書かれることへの恐怖心が残ってい
る。]
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「誰の賞賛を得たいか」」
          https://russell-j.com/ADMIRE.HTM

The desire for posthumous fame has grown less than it was in those 
days, because of the growth of newspapers.
[新聞の発達に伴い,以前(当時)と比べ現代人は死後の名声を追い求めなくな
った。]
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「誰の賞賛を得たいか」
          https://russell-j.com/ADMIRE.HTM


2.参考例

posthumous fame
[死後の名声
 出典:『究極の英単語 v.4 - 超上級の3000語』p.475

The medal was awarded posthumously.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

the posthumous publication of his first novel
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed.


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1993~1997     
     
1) n1993:ラッセル『私の哲学の発展』第15章 「真理の定義」n.10
            https://russell-j.com/wp/?p=7085
           
2) n1994: ラッセル『私の哲学の発展』第15章 「真理の定義」n.11
            https://russell-j.com/wp/?p=7089

3) n1995:ラッセル『私の哲学の発展』第15章 「真理の定義」n.12
            https://russell-j.com/wp/?p=7092

4) n1996:ラッセル『私の哲学の発展』第15章 「真理の定義」n.13
            https://russell-j.com/wp/?p=7095


■「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1952-1958j を投稿
 英 語 version : n.1952-1958e を投稿

 一つだけ再録します。
  n.1952j ( Mar. 6, 2022)
      https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1952.html

 「共産主義思想は宗教なり」

 今日(注:このエッセイの発表は1944年)、人間が自由にもの考える上で重大
な障害物はキリスト教ではなく、共産主義とナチズムという二つの新興宗教で
ある。両者を宗教と呼ぶことは、恐らく、両者の友及び敵の双方にとって不快
かもしれない。しかし、両者とも、実際、宗教の特徴を全て持っている。両者
とも、不合理な教義(ドグマ)のもとでの生活方法、聖なる歴史、聖者、教団
を持っている。ひとつの教義を宗教として認定するために、これ以上何を要求
されるのか、私にはわからない。

Christian orthodoxy, however, is no longer the chief danger to free 
thought. The greatest danger in our day comes from new religions, 
Communism and Nazism. To call these religions may perhaps be 
objectionable both to their friends and to their enemies, but in fact
 they have all the characteristics of religions. They advocate a way 
of life on the basis of irrational dogmas; they have a sacred history,
 a Messiah, and a priesthood. I do not see what more could be demanded
 to qualify a doctrine as a religion.
* Source: The value of free thought; how to become a truth-seeker and
 break the chains of mental slavery, Aug. 1944)
* Repr. in: (50)Understanding History, and Other Essays., 1957
 More info.: https://russell-j.com/beginner/FREE-TH.HTM

<寸言>
 ラッセルが1945年に出版した『西洋哲学史』の「聖アウグスティヌス」の章
の中で、共産主義(マルクス主義)をキリスト教と対比させているのは有名で
す。即ち、以下のとおりです。

  キリスト教   共産主義

   救世主    マルクス
   選民     プロレタリアート
   教会     共産党
   再来     革命
   地獄     資本主義社会における処罰
   千年王国   共産主義社会

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休み

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 編集後記 「ふりあげた拳を下ろせないプーチン」
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 プーチンは「ロシアによるウクライナ侵攻(侵略)」の理由をいくつかあげ
ています。ウクライナがNATOに加盟することへのロシア(というよりプーチン)
の恐怖心はある程度理解できても、他国を軍隊で蹂躙してよい理由には全くな
りません。それが許されるなら、大国は、自国の周辺の非友好国が「防衛のた
めの」核兵器の導入あるいは(友好国からの)核兵器の持ち込みを議論してい
る国を、保有する前に侵略してよいことになってしまいます。

 核兵器導入の歴史を振り返ってみると、ナチスが核兵器を持つ前にという大
義名分でまず米国が核を開発・導入し、続いてソ連が開発・導入しました。
(日本も戦時中に核兵器の開発・研究をしていましたが「まにあいませんでし
た」。)米ソに続いて、イギリス、フランス、中国が核兵器を保有するように
なり、国連で拒否権をもっている五大国が全てもつようになりました。それで
落ち着くかと思われましたが、結局は、インド、パキスタン、イスラエルが保
有することになり、現在では、北朝鮮も持とうとしています、

 核兵器を保有している国へは攻撃をかけないだろうから、どの国も核兵器を
1つ持つようにすればよいといった愚かなことを言う者さえいます。10個以内
の核兵器だったらまずそこをたたいてから侵略するはずです。小国でも100個く
らい核兵器を持てば簡単に侵略できないでしょうが、それは気が狂った世界で
す。

 ロシアがウクライナ全土を占領して傀儡政権をつくったとしても長続きする
はずはなく、1年以内にプーチン政権は内側から崩壊するものと予想及び期待
しています。 (松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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