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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0746_2021/08/14 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.2086~2088  を発行しました。2つ再掲します。

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  <お知らせ>
  当分の間、「ラッセルの英語」は「ラッセル英単語」のみとします。
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 (1) 「ラッセルの英語」n.2086

   https://russell-j.com/beginner/reitan-a165.htm

 ラッセル英単語 adjoining

★ adjoining【(adj.) 隣の,隣り合った,接している】


1.ラッセルの用例

My parents had, at their own instructions, been buried in the 
adjoining wood, but were later at the family's wish, transported to
 the family vault at Chenies.
[私の両親は,その遺言によって自宅に隣接する森に埋葬されていたが,後に,
家族(注:ラッセルの祖父母等=父の両親等)の希望で,チェニーズにあるラ
ッセル家の地下納骨所に移された。]
 出典:ラッセル『自伝』第3巻第2章「国の内外で」
          https://russell-j.com/beginner/AB32-060.HTM

2.参考例

adjoining houses
[隣接する家]
 出典:『究極の英単語 v.4 - 超上級の3000語』p.310

We'll have more space if we knock down the adjoining wall ( = the wall
 between two rooms).
 出典: Oxford Advanced Learner's Dictionary, 8th ed.

We waited in an adjoining office.
 出典: Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learner's, new
 ed.


 (2)「ラッセルの英語」n.2088

   https://russell-j.com/beginner/reitan-p130.htm

 バートランド・ラッセル 英単語 profane

★ profane【(adj.) 冒涜的な,不敬の;世俗的な,下品な | 
       (vt) (神聖なものを)汚す】

* profanity (n):冒涜、不敬 | (複数形)冒涜的な言葉(行為)


1.ラッセルの用例

This makes their action seem somewhat unkind, but doubtless these are
 mysteries which the profane cannot hope to understand.
[カトリック教徒の行為はやや不親切に思われてくるが(注:地獄に陥る予定
の新教徒の子どもをなぜ生まれさせるのか? 生まれてこなければ苦しむ必要
がないのに,という皮肉)、もちろん、これらのことは疑いもなく、俗人(キ
リスト教の聖職者以外)には理解できそうもない神秘である。もちろん、これ
らのことは疑いもなく、俗人(キリスト教の聖職者以外)には理解できそうも
ない神秘である(皮肉です)。]
 出典:ラッセル『結婚論』第五章「キリスト教倫理」
          https://russell-j.com/beginner/MM05-070.HTM

For example, the bones of St. Rosalia, which are preserved in Palermo,
 have for many centuries been found effective in curing disease ; but
 when examined by a profane anatomist they turned out to be the bones 
of a goat.
[例えば,(シチリア島の)パレルモに保存されている聖ロザリアの遺骨は,
幾世紀もの間,病を治す効果があるとされてきた。だが,不敬の解剖学者が調
べたところそれは山羊の骨であることが分った。]
 出典:ラッセル『宗教と科学』第4章「悪魔研究と医学」
          https://russell-j.com/beginner/RS1935_04-020.HTM


2.参考例

profane language
[不敬な言葉]
 出典:『究極の英単語 v.4 - 超上級の3000語』p.312

To smoke in a church or mosque would be a profane act.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

Profane behaviour shows disrespect for a religion or religious things.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed.


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1860~1864
     
1) n1860:ラッセル『私の哲学の発展』第6章 数学における論理的手法 n,8            
           https://russell-j.com/wp/?p=6560
2) n1861: ラッセル『私の哲学の発展』第6章 数学における論理的手法 n,9
            https://russell-j.com/wp/?p=6566

3) n1862:ラッセル『私の哲学の発展』第6章 数学における論理的手法 n,10
            https://russell-j.com/wp/?p=6571

4) n1863:ラッセル『私の哲学の発展』第7章 数学原理ーその哲学的側面」n.1
            https://russell-j.com/wp/?p=6574

5) n1864:ラッセル『私の哲学の発展』第7章 数学原理ーその哲学的側面」n.2
            https://russell-j.com/wp/?p=6577


■「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1742j-1748j を投稿
 英 語 version : n.1742e-1748 を投稿

 一つだけ再録します。

  n.1746j ( Aug. 12, 2021)
    https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1746.html

 「情熱的な懐疑家?」

<『拝啓ラッセル様』から>

・・・。あなたは情熱的な懐疑家(a passionate skeptic:情熱の懐疑家)であ
るといわれてきました。私はあなたの情熱の(源)泉を知りたいと思います。
それは宗教的信条ではありませんでしたし、またあなたはヒューマニストであ
ることも否定されました。ではいったい、・・・。

 ラッセルからの返事(1960年3月31日)
 私は自分がヒューニストたることをかつて一度でも否定したことがあるとは
思いません。・・・あなたはまた、私の情熱の泉は何かとお尋ねになっておら
れます。私は情熱がその泉をもっているなどとは考えません。もしあなたが一
人の子どもが溺れかかっているのをご覧になれば、あなたはその子どもを救助
なさろうとするでしょうし、何々イズム(主義)というようなものがその子ども
は助ける価値があるといってあなたを説得するまで待ってはいないでしょう。
こうした衝動を正当化する必要は少しもありません。・・・


'You have been described as a "passionate sceptic'. I would like to 
know the source of your passion. It has not been a religious faith and
 you have denied being a humanist, ...

Dear Mrs, Stobrawa, (May 24, 1960)
... I do not think that I have ever denied being 'a humanist', ...
You also ask what is the source of my passion. I do not think that 
passions have any source. If you saw a child drowning, you would try 
to save it and would not wait for some -ism to persuade you that it 
was worth saving. ... There is no need to justify this impulse,
 Source: Dear Bertrand Russell, 1969
 More info.:https://russell-j.com/beginner/DBR4-04.HTM

<寸言>
「情熱的な懐疑家」というのは、アラン・ウッドが1957年に出版したラッセル
の伝記(Bertrand Russell, a passionate scepteic)において最初に使った
表現ですが、ラッセルの人となりをよく表しています。
 通常、情熱と懐疑は相反する現象であり、疑い深い人は情熱にとぼしく、両
立することはほとんどありません。しかし、ラッセルには情熱と懐疑が共存し
ています。そうして、それは誤解されたり理解されなかったりする一因ともな
っています。
 ラッセルは中途半端で曖昧な知識では満足できず、確実な知識を得ようとど
こまでも疑い、真理を探求しました。数学や論理学においては大きな成果をあ
げましたが、他方、人間社会を振り返れば、苦しんでいる人が世界中に多数存
在しており、そういった人達をなんとかして助けたいと思っても十分なことが
できず、自分の非力に落胆しました。
 一方のラッセルだけを見ていては、余り理解できないばかりか、誤解をもち
そうです。

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回はお休み

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 編集後記 「新型コロナウイルスは大したことないと言い続ける人達」
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 新しいタイプのウィルスが流行しだす当初は、感染が広がらずに終息するか
、あるいはパンデミックが起こるか、わかりません。感染症の専門家でも、予
想が難しい場合が少なくありません。

 専門家でない人でも、その人なりに勉強して、その結果、新型コロナは「た
だの風邪にすぎない」と言い続ける人もいれば、「何百万人も死亡する可能性
がある」と主張する人もいるなど、様々です。

 我々は医学の素人であり、ましてや新型ウィルスについて無知ですので、専
門家の間でも意見・見解の違う事柄については、楽観的な意見・見解を信じる
より、厳しい意見・見解のほうにより耳を傾けておいたほうがよさそうです。
結果として大事にいたらなければ喜べばよいことです。

 新型コロナは大したことにはならない(単なる風邪だ、マスクは必要ない、
日本人は最初から新型コロナに対する集団免疫を持っている、ワクチン接種率
が40%を超えると感染者が急速に減っていく・・・とか何とか)と言い続け、
いい加減な予想(○月中旬に感染者数のピークがくる、すでにピークを過ぎて
いる・・・)を何度も発言・公表し、何度も外れ、それでも反省しない(自分
の否を認めない)人たちは困ったものです。

 7月中旬から感染者数がかなり増えてきたことから、感染者数など気にしな
いで重症者数や死者数に注目すべきだと言う人が増えていきました。しかし、
8月中旬になって重症者数も増えてきたことから、また発言内容が変わってい
きそうです。「重傷者数はもちろん重要だが、死者数にこそ注目すべきだ!
欧米に比べて日本は比較にならないほど死者数は少ないではないか!!」とい
ったところでしょうか?

 だいぶ前から、新型コロナの指定を「感染症2類を5類に変更」すれば問題
は解決できると主張する人たちがいましたが、最近はだいぶ増えてきました。
特効薬ができて、それを飲めばほとんどの人が軽症ですむというのであれば、
5類扱いにすることによって大きな効果があるでしょうが、現在まだ特効薬は
ありません。今の状況で5類扱いにすれば、感染は爆発的に広がり、死者数は
桁違いに増える可能性があります。

 「新型コロナはただの風邪に過ぎない」と主張し続けている方々は強靭な肉
体をもっていると思われますので、「どれだけのウィルス量に耐えられるか」
、(有料で)治験に協力してもらうとよさそうです(笑)。(松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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