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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0724_2021/03/06 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
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■ 目 次 ■
1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
2.ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
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1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
n.2010〜2014 を発行しました。2つ再掲します。
(1) 「ラッセルの英語」n.2010
ラッセル英単語・熟語 incite
★ incite [(vt) (人を)扇動する;・・・をあおる,駆り立てる]
* incitement (n):扇動,鼓舞,刺激
1.ラッセルの著作から
Agitation must be free provided it does not incite to breaches of the
law.
[扇動(行為)は,法律違反をかきたてるものでないかぎり,自由でなければ
ならない。]
出典:ラッセル『権力』第18章「権力を手懐けること」
incite
An Anglican bishop was incited to protest against me, and priests
lectured the police, who were practically all Irish Catholics, on my
responsibility for the local criminals.
[聖公会のある司教がそそのかされて私(の就任)に反対して抗議をした。
そうして(それを受け),司祭たち(牧師たち)は私がニューヨーク市の犯罪の発
生に対して責任があると言って,警察に説法した。]
出典:ラッセル『自伝』第2巻第6章「アメリカ」
https://russell-j.com/beginner/AB26-030.HTM
A man who is full of kindliness in all personal dealings may derive
his income from incitement to war or from the torture of children in
'backward' countries.
[個人的な交際においては常に非常に思いやりのある人も,戦争を扇動したり,
「後進」国の子供たちを虐待したりすることによって,収入を得ているかもし
れない。]
出典:ラッセル『教育論』第2章「教育の目的」
https://russell-j.com/beginner/OE02-170.HTM
2.参考
He incited the zealot to carry out multiple terrorist attacks.
[彼は狂信者(zelot)をあおって多発テロを実行させた。]
出典:『究極の英単語<SVL>Vol.4_超上級の3000語』p.259
He incited them to rise up against their officers.
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.
If someone incites people to behave in a violent or illegal way, they
encourage people to behave in that way, usually by making them
excited or angry.
出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
ed.
(2)「ラッセルの英語」n.2011-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの
https://russell-j.com/beginner/keisatsu_shihaisuru.htm
ラッセル「誰が警察を統制するか(警察を支配するもの)」
Source: Fact and Fiction, 1961, Part II, chap.2: What is Democracy?
牧野力(編)『ラッセル思想辞典』所収
下記は牧野力氏による要旨訳(注:ただし、少し字句を修正)に原文を追加
したものです。
誰が警察を統制するかの問題で、多くの民主主義国(democracies)は
(これまで)失敗してきた。
腐敗した非良心的な警察と、そういう警察の犯罪を摘発する熱意のない裁判
官(達)が存在すると、普通の一般市民は、(この警察と裁判所とがグルになっ
た)強力な組織 − そうった組織体は、法律を執行することになっているとい
うことだけで、不法行為を行う特別な(例外的な)能力を有している− の思
うがままにされている自分達の姿を発見する可能性がある。この危険性は多く
の国々でほとんど認識されていない,と私は考えている。
幸いに英国では(歴史的教訓から)そのことは認識されており、また、多く
の英国人は、警察官を友人とみなしている。・・・。しかし、多くの国々では
警官は恐怖の眼で見られ、警官から、虫の好かない奴とか、政治的に不快な考
えを持っている人物だと見られると、いつ何時、由々し い面倒に巻き込まれ
るかも知れないのである。
共産主義者達は、現在衛星国である国々の支配権を握ろうとしていた時、常
にまず警察を統制下に置く目標をたて、一度掌中に収めるや、反対派を逮捕し
、陰謀とか他の罪名で訴え、ひとり残らず脅迫し屈従させてきたのである。
(There is one matter in which many democracies have been unsuccessful,
and that is the control of the police. Given a police force which is
corrupt and unscrupulous, and judges who are not anxious to discover
its crimes, it is possible for ordinary citizens to find themselves
at the mercy of a powerful organization which, just because it is
supposed to enforce the law, has exceptional facilities for acting
illegally. I think this is a danger which is much too little realized
in many countries.
Happily it is realized in England, and most English people regard the
policeman as a friend. But in many countries he is viewed with terror,
as a man who may, at any moment, bring grave trouble upon any person
whom he happens to dislike or whom the police, as a whole, consider
politically objectionable.
When the Communists were acquiring control of what are now satellite
States, they always aimed, first of all, at control of the police.
If they acquired that, they could accuse their enemies of plots or
other crimes and terrify everybody into subservience.
■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1753〜1757
1) n.1753:ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.1
https://russell-j.com/wp/?p=6151
2) n.1754:ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.2
https://russell-j.com/wp/?p=6154
3) n.1755:ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.3
https://russell-j.com/wp/?p=6157
4) n.1756:ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.4
https://russell-j.com/wp/?p=
5) n.1757:ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.5
https://russell-j.com/wp/?p=6165
■「ラッセルの言葉366_画像版」
日本語 version : n.1581j-1587j を投稿
英 語 version : n.1581e-1587e を投稿
一つだけ再録します。
n.n.1587j ( Mar. 6, 2021)
https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1587.html
「経済的正義の確保」
政治的正義は、世界の工業化された地域で栄えた。そして工業化の進んでい
ない地域において今なお追求されている。しかし経済的正義は、未だなお苦痛
をもって求め続けられている目標である。もし経済的正義がもたらされるべき
ものだとしたら、世界的な規模の経済革命が必要である。血を流すことなくし
てどうしてそれが達成されるものか、あるいは経済革命なしでいかにして世界
が辛抱し続けることができるか、私にはわからない。事実、いくつかの国々で
経済革命のための措置がとられつつある。とりわけ、遺産相続の権限の制限と
いう措置である。しかし、それらはごく一部でありかつ範囲もごく限られてい
る。世界の広大な地域において、若者達がほとんどあるいは全く教育を受けら
れないという事実を、また大人達が生活を快適にするための基本的な条件を実
現する能力を持っていないという事実を、考えるとよい。このような不平等は
、妬みを生じさせ、大きな混乱の潜在的な原因となる。世界がより貧困な国
々の状況を平和的手段により向上させることは、私の考えでは、極めて疑わし
く、そうして、今後何世紀の間、最も困難な政治問題であることが明らかにな
りそうである
Political justice had its day in industrialised parts of the world and
is still to be sough in the unindustrialised parts, but economic
justice is still a painfully sought goal. It requires a world-wide
economic revolution if it is to be brought about. I do not see how it
is to be achieved without bloodshed or how the world can continue
patiently without it. It is true that steps are being taken in some
countries, particularly by limiting the power of inheritance, but
these are as yet very partial and very limited. Consider the vast
areas of the world where the young have little or no education and
where adults have not the capacity to realise elementary conditions of
comfort. These inequalities rouse envy and are potential causes of
great disorder. Whether the world will be able by peaceful means to
raise the conditions of the poorer nations is, to my mind, very
doubtful, and is likely to prove the most difficult governmental
problem of coming centuries.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3
More info.: https://russell-j.com/beginner/AB31-140.HTM
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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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今回もお休みです。
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編集後記 「花粉やコロナウィルス対策 → おこもり生活 → 体調不良?」
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コロナウィルスの感染者(発症報告者)の数は大分少なくなってきました。
しかし、春になれば人の動きが活発になり(最近は、「人流(じんりゅう)」
とい言い方が流行中)、また、変異株が広がり、再度リバウンドが起こるので
はないかと危惧されています。
歳をとるにつれほとんど運動しなくなり、散歩くらいしかしない者(65歳以
上をイメージ)が家にこもりがちになれば、体調が悪化しがちです。コロナだ
けなら人の少ないところを散歩すればよいですが、花粉症の人(私も)は、花
粉症の季節は外に出たくなくなります。散歩によって最低限体を動かすことも
しなくなれば、体調がますます悪くなる可能性が増します。
最近体調が悪いのは、花粉症のせいか、歳のせいか、コロナ鬱か、いやそれ
らすべての影響なのか、何か他に病気が潜んでいるかも知れないので医者に見
てもらったほうがよいかも知れないと、「一瞬だけ」思うことはありますが、
現状は、もう長い間、年1回の健康診断さえもおっくうで受診していません。
せめて杉花粉がなくなればもっと気が晴れるだろうと思い、どうして杉をも
っと伐採したり、花粉が余り飛ばないように処理(薬剤処理?)できないもの
かと思い、少し調べてみました。
すると、以下のような新しい知識を得ました。それがどうした・・・かも知
れないですが。
*1 杉は他の樹木より二酸化炭素の吸収量が多いため地球温暖化防止の役割も
担っている。
*2 杉をゼロにできないので、花粉の少ないスギや広葉樹への植え替えを現在
進めている。
*3 1960年代以前に日本人がスギ花粉に悩まされたという事例は記録上では皆
無。つまり問題はスギ花粉そのものではなく、それを受ける人間側の変化
によるものと考えるべきかもしれない。たとえば、食生活の欧米化で肉食
が多くなったこと、寄生虫の駆逐による日本人の体質変化;本来ほとんど
の花粉が吸着される土壌が都市化で遮蔽され、アスファルトに落ちた花粉
が何度も巻き上げられるため
スギ林は主に広大な山林を保有する地方(いわゆる田舎)に多く分布し、
都市に少ないにもかかわらず、スギ花粉症が田舎ではなく都市生活者に多
く 見られることは、都市環境こそが花粉症のトリガーとなっているこ
とを裏付けているのではないか?
(松下彰良)
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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