(トップページ)

バートランド・ラッセルのポータルサイト

バックナンバー索引
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0713_2020/12/12 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

 バートランド・ラッセルのポータルサイト: https://russell-j.com/index.htm
     同上 スマホ用メニュー        : https://russell-j.com/index.html
「ラッセルの言葉366_画像版」:
             https://russell-j.com/smart_r366/br366g-j_home.html
             https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j-today.html

 R英単語・熟語_総索引: https://russell-j.com/beginner/reitan-idx.htm
 Twitter : https://twitter.com/russellian2

★Rホームページ利用制限コンテンツ閲覧用パスワード: 1872Y0518
 ポータルサイト専用掲示板: http://249.teacup.com/bertie/bbs

[★投稿歓迎:ラッセルに関係するものであれば,ご意見,ご要望,エッセイ,
       ちょっとした情報提供等,何でもけっこうです。投稿は,
       matusitaster@gmail.com 宛,お願いします。
  ◆◆◆
 ◆お願い◆ 楽天で買い物をしている方も多いと思われます。
  ◆◆◆  ラッセルのポータルサイト(トップページ)の検索ボックス経由ある
       いは,ポータルサイトに掲載した個々の楽天取扱商品のリンク経由で
       ご購入いただければ幸いです。
        収益はラッセルのホームページのメンテナンス費用や早稲田大学の
       ラッセル関係資料コーナ寄贈資料の購入に充当させていただきます。]

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                                    
     ■ 目 次 ■
          

 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1.ラッセルの著書や発言等から
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.1958〜1962  を発行しました。2つ再掲します。

 (1) ラッセル英単語・熟語 invincible
  https://russell-j.com/beginner/reitan-i129.htm

★ invincible [(adj.) 征服できない,無敵の] 
* 語源:"in" (否) + "vincible" (征服できる) →「征服できない」;
       「無敵の」


1.ラッセルの著作から

The great reptiles of the days before men, who might have seemed 
invincible, perished from a change of climate.
[人類(出現)以前の時代の巨大な'爬虫類'は,ほとんど無敵と思われたが,気
候変動のために絶滅した。]
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ』の中の「歴史が与えるなぐさめ」
     https://russell-j.com/REK-NAGU.HTM

The best situation is one in which there is a danger sufficiently 
serious to make men feel brave in combating it, but not so terrifying
 as to make fear predominant -- such a situation, for example, as the
 outbreak of war against an enemy who is thought formidable but not 
invincible.
[最も(都合の)良い状況(と)は,その状況と闘うことにおいて人々に勇気
を感じさせるのに十分なほどの危険が存在するけれども,恐怖(心)が(人々
を)支配するほど優勢にならない状況,−たとえば,恐るべきだが征服できな
いことはない敵に対する戦争が起ったというような状況である。]
 出典:ラッセル『権力』第2章「指導者と追従者」
     https://russell-j.com/beginner/POWER02_190.HTM

2.参考

an invinsible team
[常勝(無敵)のチーム]
 出典:『究極の英単語<SVL>Vol.4_超上級の3000語』p.171

an invincible army
 出典:London Dictionary of Contemporary English, new ed.

If you describe an army or sports team as invincible, you believe that
 they cannot be defeated.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced


 (2)「ラッセルの英語」n.1961-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
 
  https://russell-j.com/beginner/Christianity_Fukanyo.html

  ラッセル「キリスト教の不寛容の根源」
   出典:牧野力(編)『ラッセル思想辞典』
    Source: Has Religion Made Useful Contributions to Civilization?
     Repr. in: Why I am not a Christian, and OtherEssays on
      Religon and Rekated Subjects, ed. by Paul Edwards, 1957.

 下記は牧野力氏による要旨訳(ただし、少し字句を修正)に原文を追加した
ものです。

 キリスト教の出現とともに世界中に広がった不寛容(intolerance)は、キ
リスト教の最も興味深い特徴(curious features)の一つであるが、それは、ユ
ダヤ人の 正義及び神の排他的な実在性(注:exclusive reality 他には神は
存在しないこと)のせいであると、私は考える。ユダヤ人がそのような特徴を
持つにいたった理由はよくわからないが、(捕虜となった)ユダヤ人を(バビ
ロニア地方の)異邦人の中に移住させて併合しようとする試み(注:いわゆる
バビロン捕囚)への反動として、この不寛容及び排他性が発達していったよう
に思われる。
 ユダヤ人たち、とりわけユダヤの子言者らの考え出した個人的正義感の強調
と自己の宗派以外を拒否する心情は、西洋の歴史にとても破壊的な影響力を及
ぼした。
 ヘロドトスの著述から、キリスト出現以前の古代世界においては、ユダヤ人
を除き、外国諸民族の習慣が柔和で寛大であったことを知ることができる。

 現代のキリスト教徒が以前ほほど偏狭でなくなったのは キリスト教徒の内
側からの理由ではなく、ルネッサンス以後、今日までの幾世代かに亘る世界の
自由思想家の努カのお陰である
 現代では、誰も、世界がキリスト降誕以前四〇〇四 に創造されたとは信じ
ないが、つい先頃まで、これを疑うことは思わしい罪悪とみなされていたので
ある。

(The intolerance that spread over the world with the advent of 
Christianity is one of the most curious features, due, I think, to 
the Jewish belief in righteousness and in the exclusive reality of the
Jewish God. Why the Jews should have had these peculiarities I do not
 know. They seem to have developed during the captivity as a reaction
against the attempt to absorb the Jews into alien populations. However
 that may be, the Jews, and more especially the prophets, invented 
emphasis upon personal righteousness and the idea that it is wicked to
 tolerate any religion except one. These two ideas have had an 
extraordinarily disastrous effect upon Occidental history. The church
 made much of the persecution of Christians by the Roman State before
 the time of Constantine.)
This persecution, however, was slight and intermittent and wholly 
political. At all times, from the age of Constantine to the end of the
 seventeenth century, Christians were far more fiercely persecuted by
other Christians than they ever were by the Roman emperors. Before the
 rise of Christianity this persecuting attitude was unknown to the 
ancient world except among the Jews. If you read, for example, 
Herodotus, you find a bland and tolerant account of the habits of the
 foreign nations he visited. Sometimes, it is true, a peculiarly 
barbarous custom may shock him, but in general he is hospitable to 
foreign gods and foreign customs. ...
It is true that the modern Christian is less robust, but that is not
 thanks to Christianity; it is thanks to the generations of 
freethinkers, who from the Renaissance to the present day, have made
Christians ashamed of many of their traditional beliefs. It is amusing
 to hear the modern Christian telling you how mild and rationalistic 
Christianity really is and ignoring the fact that all its mildness 
and rationalism is due to the teaching of men who in their own day 
were persecuted by all orthodox Christians. Nobody nowadays believes
 that the world was created in 4004 B. C.; but not so very long ago 
skepticism on this point was thought an abominable crime.


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1701〜1705
     
1) n.1701:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.2
         https://russell-j.com/wp/?p=5955
         
2) n.1702:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.3
             https://russell-j.com/wp/?p=5959  

3) n.1703:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.4
             https://russell-j.com/wp/?p=5963

4) n.1704:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.5
             https://russell-j.com/wp/?p=5966

5) n.1705: ラッセル『宗教と科学』第5章 n.6
             https://russell-j.com/wp/?p=5969


★「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1497j-1503j を投稿
 英 語 version : n.1497e-1503e を投稿

 一つだけ再録します。
  n.1493j ( Dec. 02, 2020)
   https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1502.html

 「上海のホテルにて−1920年10月某日」

 上海で,私達(ラッセルとドーラ)は,中国人ばかりでなく,ヨーロッパ人,ア
メリカ人,日本人,朝鮮人というように,絶え間なく,多くの人々に会って時を過
ごした。概して,私達に会いに来た多種多様の人々は,お互いに言葉をかわす間
柄ではなかった。たとえば,日本人と,爆弾を投げた容疑で追放させられていた
朝鮮人キリスト教徒との間には社交的関係はまったくなかった。当時の朝鮮で
は,キリスト教徒と爆弾を投げる人とは,実際上,同じ意味であった。そういう
わけで,私達は,一般応接室で,来客をそれぞれ別々のテーブルにつかせて,テー
ブルからテーブルヘと一日中動きまわらなければならなかった。

Our time in Shanghai was spent in seeing endless people, Europeans, 
Americans, Japanese, and Korean, as well as Chinese. In general the 
various people who came to see us were not on speaking terms with each
 other; for instance, there could be no social relations between the 
Japanese and the Korean Christians who had been exiled for bomb-
throwing. (In Korea at that a time a Christian was practically 
synonymous with a bomb-thrower.) So we had to put our guests at 
separate tables in the public room, and move round from table to table
 throughout the day.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB23-030.HTM

<寸言>
 ラッセルが中国を訪れた1920年当時(ラッセル48歳)、ラッセルは、第一次
世界大戦に反対して刑務所に入った平和主義者(及び、『社会再建の原理』や
『ボルシャビズムの理論と実際』を執筆した社会思想家)として、また、学問
の世界では、『プリンキピア・マテマティカ』という、論理学の画期的な著作
を執筆した論理学者として、世界的に知られていました。
 ラッセルは、マルセイユから船に乗り、紅海を通り、シンガポール経由で
1920年10月12日に上海に到着しています。最初は一品香(イ・ピン・シャン)
旅館というホテルに泊まり、次に(添付画像の)浦江飯店(Astor House 
Hotel)に移っています。このホテルにはアインシュタインが1922年に日本に来
た時に泊まっています。この辺の事情は、ラッセルのホームページ専用の電子
掲示板で、昔(2002年)、いろいろな人とやりとりしました (下記のURL参照)
が、最近では電子掲示板への書き込みは皆無で、ラッセルに関心を持っている
日本人は余りいないようです(いてもほとんどが、ラッセルの『幸福論』に関
するものばかりです)。
 https://russell-j.com/cool/EBBS-02.HTM
 ちなみに、ラッセルは1年前の1921年に改造社(山本実彦社長)の招聘によ
って日本に来ています。山本社長が、ラッセルの次に誰を招聘したらよいかラ
ッセルに聞いたところ、第一にアインシュタインンの名前をあげたと、山本実
彦は回顧録に書いています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(2) ラッセルに関する記述や発言等 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今回はお休みです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 編集後記 「so-net 提供のホームページサービス終了!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 昨日、so-net からメールで、「2021年1月28日(木)をもちましてU-Page+
のサービス提供を終了させていただきます」との連絡が突然あり、ビックリ
しました。

 ラッセルのホームページは、JustNet 上に 1996年8月8日に開設しました。
JustNet は 一太郎で有名な JustSystem が運用していたものですが、2002年
11月に JustSystem はホームページサービスから撤退し、それは so-net に引
き取られました。
 しばらくして無料のホームページサービスでは容量が少なすぎるということ
で、他の有料のサービスも並行して利用開始しました。しかし、それも限界が
きたので、2011年11月にさくらインターネットのサーバのレンタル契約をして
現在にいたっています。

 途中から、so-net 上のページ(ラッセルのホームページの「本館」部分)
も含めて、さくらインターネット上で「ラッセルのポータルサイト」としてこ
れまで提供してきましたので、実質上の打撃はありません。しかし、JustNet 
上のページがある URL( http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/ )はラ
ッセルの関連書にも掲載されていますので、残念な気もします。
 
 何事にも終わりがあり、さくらインターネット上のラッセル関係の1万件以
上のコンテンツもいずれ消え去る運命にあります。 (松下彰良) 


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com

■登録・解除・変更はこちら: https://russell-j.com/R3HOME.HTM
■WEBサイト: https://russell-j.com/
     ( top page: https://russell-j.com/index.htm )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━