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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0701_2020/09/19 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
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■ 目 次 ■
1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
2.ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
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1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
n.1901〜1905 を発行しました。2つ再掲します。
(1) ラッセル英単語・熟語
parenthesis
https://russell-j.com/beginner/reitan-p123.htm
★ parenthesis【(n) 挿入語句;(通常 parentheses で)丸括弧 |
複数形: parentheses】
* parenthesize (vt):丸括弧に入れる;挿入句にする
* parenthetic ; parenthetical (adj.):挿入句の,挿入句的な
1.ラッセルの用例
Initially I thought of the work as a parenthesis in the refutation of
'yonder sophistical Philistine', as Georg Cantor described him, adding
for the sake of further definiteness, 'who knew so little mathematics'.
[ゲオルグ・カントールがカントを「あの理窟をこねるフェリシテ人(門外漢
/俗物/教養のない者)」と呼び、さらに意味をはっきりさせるために「数学
をほとんど知らないところの」とつけ加えたように、私は当初、この研究
(『プリンキピア・マテマティカ』の執筆)を、カントに対する反駁につけら
れる一つの付加的説明(as a parenthesis 挿入句)だと考えていた。]
出典:ラッセル『私の哲学の発展』第7章「数学原理ーその哲学的側面」
https://russell-j.com/beginner/BR_MPD_07-020.HTM
We have come to the end of a long parenthesis on Sex and Sin.
[我々は,「性と罪」(注:大文字になっているので,特にキリスト教社会に
おけるといったニュアンスがあると思われる)に関する長い余談(注:間に挟
んだ長い挿入話)を終えることとなった。 ]
出典:ラッセル『結婚論』第十三章「今日の家族」
https://russell-j.com/beginner/MM13-010.HTM
2.参考例
in parenthesis
[括弧内の(括弧内に)]
出典:『究極の英単語 v.4 - 超上級の3000語』p.138
one or more words introduced as an added explanation or thought, and
in writing usu. enclosed at both ends by a parenthesis as in the
following sentence. This class (and I speak from long expreience) is
the worst I have ever known.
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.
Parenthesis are a pair of curved marks that you put around words or
numbers to indicate that they are additional, separate, or less
important.
出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
ed.
(2)「ラッセルの英語 」n.1901-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
https://russell-j.com/beginner/KANRYO-K.HTM
ラッセル「官僚の権力悪」
出典:牧野力(編/訳)『ラッセル思想辞典』(『辞典』にはない英文添付)
Source: The Impact of Science on Society, 1952, chap.3
官僚(←官吏)の権力増大は、科学技術がもたらす組織の増大化に不可避な
結果だが、人民が無関心な時、とかく官僚は黒幕的な権力者になりやすい。こ
の欠陥を防止し、官僚を監視することは、現代の最も重要な政治課題である。
自由主義者は国王や貴族の権力に抗議し、成功した。社会主義者は資本家の
権力に抗議した。社会主義が、資本家に代る官僚の権力に対決するのでなけれ
ば、抗議の意味がなくなる。資本家の権力は官僚に引き継がれるからである。
官僚の欠陥は自分の管理事項の実態から疎遠になりやすい点で、政党人もまた
、官僚の影響で無知になりやすい。
文部省の役人は、教育の本質に無知だと思わせる程、行政の枝葉末節にしか
頭が働かない、この点は他の役人にもあてはまる。
1921年に中国から帰国した時、私は英国の極東政策決定を担当する終身官僚
と若干の交渉があった。その時知ったのが、彼らの無知はもちろんのこと、そ
れ以上に永年在職というただのうぬぼれだけが強く、本質的な見識に乏しかっ
た。
(The main point is this: Scientific technique, by making society more
organic, increases the extent to which an individual is a cog; if this
is not to be an evil, ways must be found of preventing him from being
a mere cog. ...
... Liberals protested, successfully, against the power of kings and
aristocrats; socialists protested against the power of capitalists.
But unless the power of officials can be kept within bounds, socialism
will mean little more than the substitution of one set of masters for
another: all the former power of the capitalist will be inherited by
the official. ...
One of the drawbacks to the power of officials is that they are apt to
be quite remote from the things they control. ...
What do the men in the Education Office know about educa- tion? ...
... After I had returned from China in 1921 , 1 had some dealings with
the permanent officials who determined British Far Eastern policy,
and found their ignorance unsurpassed except by their conceit. ...)
■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1644〜1648
1)n.1644:ラッセル『宗教と科学』第2章 コペルニクス的革命 n.12
https://russell-j.com/wp/?p=
2)n.1645: ラッセル『宗教と科学』第2章 コペルニクス的革命 n.13
https://russell-j.com/wp/?p=5756
3)n.1646: ラッセル『宗教と科学』第2章 コペルニクス的革命 n.14
https://russell-j.com/wp/?p=5760
4)n.1647: ラッセル『宗教と科学』第2章 コペルニクス的革命 n.15
https://russell-j.com/wp/?p=5763
5)n.1648: ラッセル『宗教と科学』第2章 コペルニクス的革命 n.16
https://russell-j.com/wp/?p=5766
★「ラッセルの言葉366_画像版」
日本語 version : n.1413j-1419j を投稿
英 語 version : n.1406e-1419e を投稿
一つだけ再録します。
https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1417.html
「騙されやすい国民」
政府の観点からみた場合の,民主主義の長所の一つは,民主主義は政府が一
般市民を騙し易くしてくれることである。その理由は,一般市民は民主主義的
な政府を「自分(達)の」政府と考えるからである。迅速に良い結果が出ない
戦争に対する反対は,いかなる政治体制下においてよりも民主主義体制下にお
いては生じるのがずっと遅い。民主主義国においては大多数の人々が政府に背
を向けるのは自分達の選んだ指導者を今までよく思ってきたのは間違っていた
ということを自認した時のみであり,そのようなことは困難なことであり不愉
快なことである。 。
One of the advantages of democracy, from the governmental point of
view, is that it makes the average citizen easier to deceive, since he
regards the government as his government. Opposition to a war which
is not swiftly successful arises much less readily in a democracy than
under any other form of constitution. In a democracy, a majority can
only turn against the government by first admitting to themselves that
they were mistaken in formerly thinking well of their chosen leaders,
which is difficult and unpleasant.
Source: Power, a new social analysis, 1938, by Bertrand Russell
More info.:https://russell-j.com/beginner/POWER09_090.HTM
<寸言>
選挙の時だけ民主主義的にふるまうが、それ以外は「国民に付託を受けたこ
とを実行しなければならない」と非民主的にことを進める民主主義国における
非民主的な政府(政権)。
政府に不満を思っても選挙が近づくと政府(政権)は民主主義的に振る舞い
、国民はまた騙される。
しかし、そういった政府だけが悪いわけではない。国民は「自分たちにふさ
わしい」政権を選んでいるとも言える。
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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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今回もお休みです。
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編集後記 菅総理、総選挙後の維新との連携へ布石?
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菅総理と大阪維新の会との「仲の良さ」はよく知られています。
ご祝儀なのか、地方から出てきて苦労して総理にまで上り詰めたというイ
メージ戦略が成功したのか、菅内閣の支持率が(どのメディアでも)70%前後
となっています。何とも「お寒い」政治的意識のなさというか、「おめでたい」
国民性だと思われますが、たとえ天に唾する行為であっても、民主主義国にお
いては、国民が自ら選んでいることであれば仕方がありません。
ラッセル曰く:「いずれの国民も自分たちにふさわしい政治家を選ぶ。
政治家を批判することは自分を批判することである。」
ところで、菅新内閣では万博大臣を任命したり(万博まで4年以上ある!)、
副大臣及び政務官に「自民党大阪府連所属の衆院議員14人の中から副大臣1人
、政務官6人の計7人を起用。大阪選挙区の参院議員も1人登用された」とのこ
とで、維新所属の議員からの登用ではないにしても、大阪重視の意図が見て取
れます。
今の「菅」人気が続けば、また自民党が「勝利」するか、少なくとも「大敗」
にはならず、権力が長く続くことによる「腐敗」は引き続き進行しそうです。
自民党が選挙で勝利すれば、大阪維新の会との関係はこれまでどうり、「自民
党の別働隊」(維新を与党に組み込むよりも、野党のままで自民党をサポート
してくれたほうが・あるいはしたほうが、双方にとって好都合。維新だけが
自民党の政策に賛成で他の野党全てが反対でも、NHKは「★一部の★野党は反
対しましたが法案は可決されました」と報道してくれます。野党の全てが反対
でない限り、客観性を重んじて「一部の反対」と表現すべきということのよう
です。
コロナ対策に失敗し、次の総選挙で自民党が大敗しても、大阪維新の会を
与党に組み入れるというウルトラCがあります。国民も甘くみられたもので
す。 (松下彰良)
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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