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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0697_2020/08/22 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
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■ 目 次 ■
1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
2.ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
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1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
n.1881〜1885 を発行しました。2つ再掲します。
(1) ラッセル英単語・熟語
leaning
https://russell-j.com/beginner/reitan-l061.htm
★ leaning 【(n) 傾き,傾向;好み;偏向】
1.ラッセルの著書より
Galileo used to drop weights from the Leaning Tower of Pisa to see how
they fell.
[ガリレオは,ピサの斜塔からよく重り(物体)を落し,その落下の状態を観察
した。]
出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「教育は有害か?」
https://russell-j.com/EDU-HARM.HTM
He had always had a leaning towards Kant, of whom I thought ill.
[彼はつねにカントに傾いていたが(好んでいたが),私はカントをよく思って
いなかった。]
出典:ラッセル『自伝』第1巻第5章「初婚」
https://russell-j.com/beginner/AB15-080.HTM
2.参考
have a leaning toward
[・・・を好む傾向がある]
出典:『究極の英単語<SVL>vol.4 超上級の3000語』p.134
At an early age his leaning towards Socialism had become aparrent.
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.
a leaning towards comedy rather than tragedy
出典:Oxford Advanced Learner's Dictionary of Current English, 8th
ed.
Your particular leanings are the beliefs, ideas, or aims you hold or
tendency you have towards them.
出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
ed.
(2)「ラッセルの英語 」n.1872-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
https://russell-j.com/beginner/GOD-EX.HTM
ラッセル「神の存在(証明)」
出典:牧野力(編/著)『ラッセル思想辞典』
Source: Why I am not a Christian, 1927, chap.5.)
以下は、牧野力氏による要旨訳(ただし、字句を少し修正)に原文を追加し
たものです。
カトリック教会は、教義として、神の存在が独自の理由で(他の力を借りな
いで、自力で by the unaided reason)証明できると断定している。それは
奇妙な教義だが、一時自由思想家が、理性を働かせれば神の存在を論破できる
と言ったことから、(カトリック教会は)神の存在の証明法を考えたのである。
自由思想家も、信仰の問題として神の存在を扱っていたのである。
カトリック教会は、自由思想家に対抗して、神の存在は他の助けを借りずに
証明できると断言した。多くの(神の存在)証明法の中で、主なものは次の5つ
である。
第一原因による証明法 https://russell-j.com/beginner/GOD-01.HTM
自然法則による証明法 https://russell-j.com/beginner/GOD-04.HTM
神の意向による証明法 https://russell-j.com/beginner/GOD-03.HTM
神のための道徳的証明法 https://russell-j.com/beginner/GOD-05.HTM
不公平の償いとしての証明法 https://russell-j.com/beginner/GOD-02.HTM
私には、以上5つのどの証明法も、論理的に証明を成立させていないと考
える。
(You know, of course, that the Catholic Church has laid it down as a
dogma that the existence of God can be proved by the unaided reason.
That is a somewhat curious dogma, but it is one of their dogmas. They
had to introduce it because at one time the freethinkers adopted the
habit of saying that there were such and such arguments which mere
reason might urge against the existence of God, but of course they
knew as a matter of faith that God did exist. The arguments and the
reasons were set out at great length, and the Catholic Church felt
that they must stop it. Therefore they laid it down that the existence
of God can be proved by the unaided reason and they had to set up what
they considered were arguments to prove it. There are, of course, a
number of them, but I shall take only a few. The First-cause Argument
The First-cause Argument
https://russell-j.com/beginner/GOD-01.HTM
The Natural-law Argument
https://russell-j.com/beginner/GOD-04.HTM
The Argument from Design
https://russell-j.com/beginner/GOD-03.HTM
The Moral Arguments for Deity
https://russell-j.com/beginner/GOD-05.HTM
The Argument for the Remedying of Injustice)
https://russell-j.com/beginner/GOD-02.HTM
■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1624〜1628
1)n.1624:R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.37
https://russell-j.com/wp/?p=5675
2)n.1625: R『宗教と科学』第1章 n.1
https://russell-j.com/wp/?p=5678
3)n.1626: R『宗教と科学』第1章 n.2
https://russell-j.com/wp/?p=5681
4)n.1627: R『宗教と科学』第1章 n.3
https://russell-j.com/wp/?p=5686
5)n.1628: R『宗教と科学』第1章 n.4
https://russell-j.com/wp/?p=5689
★「ラッセルの言葉_画像版」
日本語 version : n.1385j-1391j を投稿
英 語 version : n.1385e-1391e を投稿
一つだけ再録します。
「ラッセルの言葉366_画像版」n.1387j (Aug. 18, 2020)
https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1387.html
「自分自身の過大評価」
私たちはみな,不当に興奮したり,不当に緊張したり,自分たちの住んでいる
世界の片隅や,生と死の間のほんの一瞬の時間の重要性を不当に買いかぶる傾
向がある。こうした興奮や私たち自身の重要性の過大評価には,望ましいもの
は何もない。実際,それは,私たちをもっと懸命に働かせるかもしれないが,も
っと'良く'働かせはしないだろう。
We are all inclined to get unduly excited, unduly strained, unduly
impressed with the importance of the little corner of the world in
which we live, and of the little moment of time comprised between our
birth and death. In this excitement and over-estimation of our own
importance there is nothing desirable. True, it may make us work
harder, but it will not make us work better.
Source: The Conquest of Happiness, 1930
More info.: https://russell-j.com/beginner/HA26-030.HTM
<寸言>
どのような時代でも自分が生きている時代は特別な時代ではあるが、客観的
に見れば、我々がそう考えるほど「画期的な時代」とは言えない。長い宇宙や
地球の歴史からみれば、たった100年ほどの間に、宇宙的な、大きな出来事が
起こるはずはない。もちろん、人間にとっては大きなことは起こるであろうが
、「不当に」評価しないほうが人間にとってもよいことであろう。
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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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★ アンドルー・ホッジス(著),土屋俊・土屋希和子(訳)『エニグマ - アラ
ン・チューリング伝』上巻(勁草書房, 2015年2月刊)(2020.08.21)
https://russell-j.com/cool/br_inyo-2020.htmlbr2020-2
* Alan Turing (1912年6月23日-1954年6月7日):イギリスの数学者、暗号研
究者(第二次大戦中、ドイツの暗号を解読するいくつかの手法を考案)、計算
機科学者。チューリングマシンを提示。1952年、同性愛の罪(風俗壊乱罪)で
逮捕され、転向療法としてホルモン治療を受ける。
* Andrew Hodges (1949- ):ケンブリッジ大学卒業後(1983年)に本書を出版
(1992年には vintage edtion 出版)。数理物理学者(オックスフォード大学
数学研究所教授)で、ゲイ解放運動家。
(pp.353-354)【p.203,231 でも触れられていますが、省略します。】
アラン(Alan Turing)は研究上の努力の大半を、(ラッセルの)階型理論
(Type Theory)の新しい定式化に向けていた。ラッセルは、フレーゲの集合
論を救うためにやむをえず採用したやっかいものとして階型の概念をとらえ
ていた。ほかの論理学者にと っては、論理的なカテゴリーに階層があること
はきわめて自然な発想であり、むしろ、考えられるあらゆるものを「集合」と
一まとめにしてしまうほうが奇妙だった。アランは後者の考え方に傾き、数学
者の実際の考え方と一致し、実用的に機能する理論を好んだ。彼はまた、数理
論理学がより厳密な数学研究のために使われることを望んだ。この時期それほ
ど専門的でない「数学表記法および語法の改革」という小論で、アランは以下
のような説明をした。すなわち、フレーゲ、ラッセル、ヒルベルトのあらゆる
努力にもかかわらず、
・・・数学が論理学の研究から得たものはほとんどない。主たる理由は、論理
学者と一般の数学者との連携の欠如だろう。記号論理学は、ほとんとの数学者
にとって驚くほど重要である。一方、論理学者はもっと受け入れやすくするこ
とに関心を払わない。
このギャップを埋めるアラン自信の努力は、こんな試みで始まった。・・・
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編集後記 大阪公立大学の英語表記?
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大阪市立大学と大阪府立大学とが合併して新設される大阪公立大学の英語表
記を University of Osaka にするべく、特許庁に英語名の商標登録をしたと
いうことで、当然のこと、大阪大学から 阪大は Osaka Universityだけでなく
University of Osaka も使っており、混同しやすくなるので認可しないように
特許庁に要請。
こだわっているのは吉村知事と松井市長と維新関係者か?
大阪市民・府民もこだわっているのだろうか?
阪大の卒業生はガン無視?
ここは東京都立大学(Tokyo Metropolitan University)にならって、Osaka
Metoropolitan University か Metoropolitan University of Osaka ではいか
が? あるいは Univeristy of Greater Osaka ?
嫌(いや)?ならば
Naniwa Great University of Osaka Ishin ってのは?
(松下彰良)
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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