★ バックナンバー索引 ★
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0695_2020/08/08 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
バートランド・ラッセルのポータルサイト: https://russell-j.com/index.htm
同上 スマホ用メニュー : https://russell-j.com/index.html
「ラッセルの言葉366_画像版」:
https://russell-j.com/smart_r366/br366g-j_home.html
https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j-today.html
R英単語・熟語_総索引: https://russell-j.com/beginner/reitan-idx.htm
Twitter : https://twitter.com/russellian2
★Rホームページ利用制限コンテンツ閲覧用パスワード: 1872Y0518
ポータルサイト専用掲示板: http://249.teacup.com/bertie/bbs
[★投稿歓迎:ラッセルに関係するものであれば,ご意見,ご要望,エッセイ,
ちょっとした情報提供等,何でもけっこうです。投稿は,
matusitaster@gmail.com 宛,お願いします。
◆◆◆
◆お願い◆ 楽天で買い物をしている方も多いと思われます。
◆◆◆ ラッセルのポータルサイト(トップページ)の検索ボックス経由ある
いは,ポータルサイトに掲載した個々の楽天取扱商品のリンク経由で
ご購入いただければ幸いです。
収益はラッセルのホームページのメンテナンス費用や早稲田大学の
ラッセル関係資料コーナ寄贈資料の購入に充当させていただきます。]
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■ 目 次 ■
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(1) ラッセルの著書や発言等から
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
n.1872〜1875 を発行しました。2つ再掲します。
(1) ラッセル英単語・熟語 glamour
https://russell-j.com/beginner/reitan-g055.htm
★ glamour ; glamor 【(adj.) うっとりするような魅力,魅惑;(米語で)
性的な魅力;(古語)魔法 | (v) 魅了する、迷わす】
* glamorous (adj):魅力に満ちた
1.ラッセルの著作から
The modern intellectual, therefore, inspires no awe, but remains a
mere employee; except in a few cases, such as the Archbishop of
Canterbury, he has failed to inherit the glamour which gave power to
his predecessors.
[従って、近代の知識人は畏敬の念をまったくおこさせず、単なる一被雇用
者に留まっている。彼はカンタベリー大僧正のような2,3の例外を除いて
、自分たち以前の知識人に権力を与えたような魅力(glamour)を受継ぐこと
ができなかったのである]
出典:ラッセル『権力』第3章「権力の形態」
https://russell-j.com/beginner/POWER03_160.HTM
In romantic love the beloved object is not seen accurately, but
through a glamorous mist.
[ロマンチックな恋愛においては,愛する対象(相手)を,ありのままには見
ることなく、魅惑的な霧を通して見る。]
出典:ラッセル結婚論』第六章「ロマンティックな恋愛」
https://russell-j.com/beginner/MM06-120.HTM
2.参考
the glamour of L.A.
[ロサンゼルスの魅力]
出典:『究極の英単語<SVL>vol.4 超上級の3000語』p.133
Foreign travel has never lost its glamour for me.
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.
If you describe someone or something as glamorous, you mean that they
are more attractive, exciting, or interesting than ordinary people or
things.
出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
ed.
(2)「ラッセルの英語 」n.1872-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
ラッセル「過剰な確信」
出典: Unpopular Essays, 1950, chap. 2: Philosophy for Laymen
https://russell-j.com/beginner/KAKUSIN_KAJO.HTM
以下は、牧野力氏による要旨訳(ただし、少し修正)に英文を付加したもの
です。
(真の)哲学は有知(知識をもっていること)と無知とのいずれについても、過
剰な確信を抱いてはならない(「絶対に正しい」とか「絶対に間違っている」
とか言うべきではない)。・・・「私はこれを知っている」と 言う代わりに
「私はこれと多少似たものを多少知っている」と言うべきである。算数の九九
表についてこんな言い方は確かに不用だが、世間の実際的な事柄についての知
識は九九表のような確実さや精密さがないからである。
「民主主義は良いものだ」と私が言うと仮定しよう。 第一に、これが九九表
のように確実でなく、状況によって色々違ってくることを私は認めねばならな
い。
第二に、「民主主義」は厳密に定義できない幾分曖昧な言葉であることを認
めなければならない。従って、次のように言うべきである。「もしある政府が
英米の憲法に共通な特徴を備えた何物かを持てば、民主主義は良いものである
とかなり確信が持てる」。そこで、教育の一つの目標は、教壇から生徒に説く
時 歯切れのよい政治的スローガンのような言い方よりも 右の言い方を有効に
活かす説き方でなければならない。
その理由は、人間の知識は多少とも不確実かつ暖味であると認めるだけでは
不十分であり、同時に、仮説を独断的に最善と思い込まずに行動することを学
ぶ必要があるからである。晴れるかもしれないと思っても、反対の可能性を忘
れず 、防水マント(mackintosh)を持参するのである。独断家はマントを家
に残すだろう。これは、社会的に重要な論争問題について適用できる(あては
まる)。
( ... What philosophy should dissipate is certainty, whether of
knowledge or of ignorance. Knowledge is not so precise a concept as is
commonly thought. ) Instead of saying 'I know this,' we ought to say
'I more or less know something more or less like this.' It is true
that this proviso is hardly necessary as regards the multiplication
table, but knowledge in practical affairs has not the certainty or the
precision of arithmetic. Suppose I say 'democracy is a good thing':
I must admit, first, that I am less sure of this than I am that two
and two are four, and secondly, that 'democracy' is a somewhat vague
term which cannot define precisely. We ought to say, therefore: 'I am
fairly certain that it is a good thing if a government has something
of the characteristics that are common to the British and American
Constitutions,' or something of this sort. And one of the aims of
education ought to be to make such a statement more effective from a
platform than the usual type of political slogan. For it is not enough
to recognize that all our knowledge is, in a greater or less degree,
uncertain and vague; it is necessary, at the same time, to learn to
act upon the best hypothesis without dogmatically believing it.
To revert to the picnic: even though you admit that it may rain, you
start out if you think fine weather probable, but you allow for the
opposite possibility by taking mackintoshes. If you were a dogmatist
you would leave the mackintoshes at home. The same principles apply
to more important issues. )
■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1615〜1619
1)n.1615:R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.28
https://russell-j.com/wp/?p=5644
2)n.1616: R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.29
https://russell-j.com/wp/?p=5648
3)n.1617: R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.30
https://russell-j.com/wp/?p=5651
4)n.1618: R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.31
https://russell-j.com/wp/?p=5655
5)n.1619: R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.32
★「ラッセルの言葉_画像版」
日本語 version : n.1371j-1377j を投稿
英 語 version : n.1371e-1377e を投稿
一つだけ再録します。
https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1371.html
「ラッセルの言葉366_画像版」n.1371j (Aug. 2, 2020)
「子供のまねごと」
母親(= ラッセルの妻)が青ひげの話をしてやったとき,息子は自分は青ひげ
だと言い張り,言うことを聞かない妻を罰したのは正当だと考えた。息子の遊
びの中には,突然婦人の首をはねるという血なまぐさいものもあった。これは
サディズムだと,フロイト主義者なら言うだろう。しかし,息子は,同様に,小
さい男の子たちを食べてしまう巨人の話や,重い荷物をひっぱる機関車になる
ことも楽しんでいた。これらの'まねごと'に見られる共通の要素は,性ではな
く,権力(志向)であった。
When his mother told him the story of Bluebeard, he insisted on being
Bluebeard, and regarded the wife as justly punished for
insubordination. In his play, there was a sanguinary outbreak of
cutting off ladies' heads. Sadism, Freudians would say ; but he
enjoyed just as much being a giant who ate little boys, or an engine
that could pull a heavy load. Power, not sex, was the common element
in these pretences.
Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by
Bertrand Russell
More info.: https://russell-j.com/beginner/OE05-030.HTM
<寸言>
女の子を、男の子とまったく同じ育て方をしたらどのように成長するだろう
か? もちろん、家庭の外の影響をうけないようにしないと、科学的な調査に
はならない。そうやって育った女の子は、「女の子らしく」育った女の子と遊
ぶよりも、男の子にまじってスポーツなどを楽しむほうを好むようになると想
像される。
実際は外部社会からの影響を強く受けるので、女の子は、社会が「期待す
る」女の子らしさを多くの女の子が身につけていく。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(2) ラッセルに関する記述や発言等
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回はお休み
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記 今週の小話3つ−「イソジン、あっという間に店頭から消える!」
「安倍総理が7月6日の午後に吐血?」「人気ドラマ『半沢直樹』(前回)に
対するツッコミ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★小話1:「イソジン、あっという間に店頭から消える!」
大阪の吉村知事が「イソジンによるうがいによって、口の唾液のなかのコ
ロナが減った!」と大々的に記者会見をやったために、当然予想されたこと
ですが、イソジンが買い占められ(転売も始まり)、店頭から消えてしまい
ました。困ったのは、日頃のどに障害があり、イソジンを常用している人達。
これままずいということで、翌日急遽また記者会見を開き、「イソジンに
予防効果があることがわかっているわけではなく、また治療薬でもない」と
弁明。最初の発表の時、そのことについてもっと明確に言っておくべきでし
た。政治家が弁解に使うフレーズ「一部誤解があったようだが・・・」とま
えおきをしてフォローをしていましたが、一言でよいので最初にあやまるべ
きでした。
ネットでは「イソジン」が売り切れなら「磯自慢(いそじまん)を代わり
に買おう!」などと揶揄されていました。(注:「磯自慢」というお酒でアル
コール消毒の意味か?)
あ、そうか、「いそじまん」の「ま(間)」をとれば(=つまり、間抜け)
「いそじん」になります。
★小話2:「安倍総理が7月6日の午後に吐血?」
事実か事実でないかわかりませんが、7月6日の午後に官邸執務室で安倍
総理は(持病が悪化したのか)吐血したらしいとの噂が流れました。8月6
日の広島での総理記者会見で見る限り、顔色はそれほど悪いようには見えま
せんが、最近の化粧の技術は格段に進歩しており、化粧をすべてとらなけれ
ば本当の顔色はわからないのかも知れません。
6月18日から総理の記者会見が開かれていないのは、体調の関係かも知
れませんし、あるいは、政府は方針を変更ばかりしているので、インタビュ
ーを受けたくないのかもしれません。前者なら、年末までの大きな変化(総
理退陣)があるかも知れません。
★小話3:「人気ドラマ『半沢直樹』(前回)に対するツッコミ」
前回放送の「バックドア仕込む」シーンにIT業界から総ツッコミ−「絶対に
あり得ない(シーンだ!)」との反応があったとのことです。つまり、
「しかも鉄壁のセキリュティという設定なのに、作品で描かれたパスワード
はアルファベット6文字のみというお粗末さです。天才プログラマーは、フォル
ダではなく、なぜディレクトリを削除しないのかもよくわかりません。」との
ツッコミです。
まあ、一般視聴者向けの娯楽作品であり、1時間くらいの枠内にいろいろ面
白い要素をいれないといけないですからね。
パスワードを英数+大文字+記号も含め12ケタ以上にしたり、ディレクトリ
ごと削除など、こだわったら、1時間の濃密なドラマの枠に収まらなくなって
しまいます。
それに、「大衆」プログラマーとは違う「天才」プログラマーなので「常識
は無視してよい」という設定です。あまり気にするとドラマが楽しめなくなり
ますね。 (松下彰良)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com
■登録・解除・変更はこちら: https://russell-j.com/R3HOME.HTM
■WEBサイト: https://russell-j.com/
( top page: https://russell-j.com/index.htm )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|