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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0693_2020/07/18 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
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■ 目 次 ■
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
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(1) ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
n.1859〜1863 を発行しました。2つ再掲します。
(1) ラッセル英単語・熟語 bout
★ bout [(n) 一勝負,一番;ひと仕事;発作]
* have a bout with 〜:〜と一勝負する
https://russell-j.com/beginner/reitan-b094.htm
1.ラッセルの著作から
When we came home, we found Mrs Whitehead undergoing an unusually
severe bout of pain.
[私たち(ラッセル夫妻)が帰宅した時,ホワイトヘッド夫人は,これまでにな
い激痛の発作に苦しんでいた。]
出典:ラッセル『自伝』第1巻第6章「プリンキピア・マテマティカ」
https://russell-j.com/beginner/AB16-030.HTM
But it was interrupted by a series of recordings that I made in London
and by the two Birmingham meetings and then by a very bad bout of
shingles which prevented my doing any work whatsoever for some time.
[しかしそれ(執筆作業)は,私がロンドンで行なった一連の録音と,バーミン
ガムでの2回の集会と,それから,しばらくの間いかなる仕事をすることを妨げ
る非常に悪性の'帯状疱疹'の発症によって中断させられた。]
出典:ラッセル『自伝』第3巻第3章「トラファルガー広場」
https://russell-j.com/beginner/AB33-200.HTM
2.参考
a wrestling bout
[レスリングの一試合]
出典:『究極の英単語<SVL> Vol.4 超上級の3000語』p.120
an attack of illness: a bout of flu
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.
He was recovering from a severe bout of flu.
出典:Collins COBUILD English Dictonary for Advanced Learners, new
ed.
(2)「ラッセルの英語 」n.1861-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
https://russell-j.com/beginner/KAKUSINHA_TAISEIHA.HTM
ラッセル「革新派と体制派」
出典:牧野力(編)『ラッセル思想辞典』
* Source: Education and the Social Order, chapt. 1
(牧野氏による要旨訳に少し手を入れたものです。時間の関係で要旨訳と原文
とは必ずしも対応していません。あしからず。)
けれども、革新を主張する人は、現状維持を唱える人よりも,優れた教育を
(子供に)与えそうないくつかの点がある。 (人間も動物であり)人間の、
動物的習性はそれだけで − ちょうど馬は動物的習性からいつも曲がっている
道を曲がるように(turn down a road) − 人間に昔ながらのやり方を好ませ
るのに十分である(保守主義の場合はより高度な精神機能/精神的変化を要求
されない=必要とされない)。
(訳注:道を下る場合は "go down"/'turn down": 参考ページ
https://forum.wordreference.com/threads/can-i-say-turn-down-a-road.3481033/
I only know one situation where "turn down a road" can be used. __
If you are travelling on one road, and you reach the intersection of
another road, you can "turn down the new road". That means you turn at
the intersection and now are travelling on the new road.)
革新派には現在と異なる内容を感得できるための想像力が必要であり、価値評
価の観点から現在を批判できる判断力もまた備えていなければならない。現状
維持に敬意を払う教育よりも、現状を改善しようとする教育の方が、知性や同
情を働かせることができる。現状打破の心情は、現在の不幸に同情するか,幸
福に嫉妬するか,が出発点となるから、体制派に似た限界も(革新派に)生れ
る可能性がある。(即ち、)革命家には、復讐に走り、偏狭な正統派意識から
反対派の処罰に狂う危険性もあることに注目したい。
(There are, however, certain respects in which the advocate of change
is likely to give better education than the advocate of the status
quo. Animal habit is sufficient by itself to make a man like the old
ways, just as it makes a horse like to turn down a road which it
usually turns down. (None of the higher mental processes are required
for conservatism.)
The advocate of change, on the contrary, must have a certain degree
of imagination in order to be able to conceive of anything different
from what exists. He must also have some power of judging the present
from the standpoint of values, and, since he cannot well be unaware
that the status quo has its advocates, he must realize that there are
at least two views which are possible for a sane human being.
Moreover, he is not obliged to close his sympathies against the
victims of existing cruelties, or to invent elaborate reasons to prove
that easily preventable sufferings ought not to be prevented. Both
intelligence and sympathy, therefore, tend to be less repressed by an
education hostile to the status quo than by one which is friendly to
it. )
To this, however, there are certain limitations. Hostility to the
status quo may be derived from either of two sources : it may spring
from sympathy with the unfortunate or from hatred of the fortunate.
If It springs from the latter, it involves just as much limitation of
sympathy as is involved in conservatism. Many revolutionaries in
their day-dreams are not so much concerned with the happiness that is
to come to the common people as with the vengeance that they will be
able to wreak upon the insolent holders of power from whom they are
suffering in the present. On the intellectual side, again, there is a
tendency for advocates of change to organize themselves into groups,
welded together by a narrow orthodoxy, hating heresy, and viewing it
as moral treachery in favour of prosperous sinners. Orthodoxy is the
grave of intelligence, no matter what orthodoxy it may be. And in
this respect the orthodoxy of the radical is no better than that of
the reactionary.
■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1602〜1606
1)n.1602:R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.15
https://russell-j.com/wp/?p=%20target=
2)n.1603: R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.16
https://russell-j.com/wp/?p=5597
3)n.1604: R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.17
https://russell-j.com/wp/?p=5601
4)n.1605: R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.18
https://russell-j.com/wp/?p=5606
5)n.1606: R『権力−その歴史と心理』第18章 権力を手懐けること,n.19
https://russell-j.com/wp/?p=5610
★「ラッセルの言葉_画像版」
日本語 version : n.1350j-1356j を投稿
英 語 version : n.1350e-1356e を投稿
一つだけ再録します。
https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1350.html
「"遺言"は毎年改定すればよい?」
あなたは死を避けることはできないが,遺言を残さないで死ぬことは避ける
ことができる。それゆえ,遺言状を書き,自分が死ぬべき存在であることは忘
れてしまおう。不幸に対する(抗する)合理的な備えは,恐怖心とはまったく
異なるものである。それは,知恵の一部である。一方,恐怖心は全て卑屈なもの
である。
You cannot avoid dying, but you can avoid dying intestate ; therefore
make your will, and forget that you are mortal. Rational provision
against misfortune is a totally different thing from fear ; it is a
part of wisdom, whereas all fear is slavish.
Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by
Bertrand Russell
More info.: https://russell-j.com/beginner/OE04-160.HTM
<寸言>
遺言は自分のためというよりも遺族のためという性格が強いかもしれない。
また、(遺族に)「後は好きなようにやりなさい」というのも、遺族にとって
は「遺言がないよりはまし」かも知れない。
遺言を書けば「自分が死ぬべき存在であることを忘れる」ことができるわけ
ではないであろうが、ある程度諦めができ、死の恐怖にとらわれる時間を減ら
すことができそうである。
宗教を信じ、来世を信じることによって「死を克服」しても構わないが、他
人に特定の宗教を布教することはひかえておいたほうがよいであろう。
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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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今回もおやすみ
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編集後記 今週の小話3つ −「マウスが「昇天」(私事) 」「医療従事者多
数が夏のボーナスなし!」「河井事件収賄側起訴猶予で安心する政治家」
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★小話1:「マウスが「昇天」(私事) 」
一昨日、PCを立ち上げ少し作業をしていたら、マウスの左クリックは押せて
もPCが突然反応しなくなりました(右クリックは問題なし)。そこで、マウス
をノートPCにつけかえてみたらデスクトップと同じ。(PCを再起動しても、電
源コードを抜いて20分後にやっても同じ)
「断線」と結論を出し、浦和駅前のパルコの中にある Nojima 電気に向かい
、新しいマウスを購入しました。新しいマウスに変えたら動作正常ということ
で、作業を再開できました。一件落着です。
★小話2:「医療従事者多数が夏のボーナスなし!」
病院がコロナの影響で赤字になり、東京女子医大グループの病院では、看護
師数百人が退職する恐れがあるとの報道がありました。
政府も一部病院に財政的支援をしていますが、「陽性者」が入院した時に限
り補助をしてるとのこと。
医療従事者に対し、小中学生に拍手をさせたり、ブルーインパレスでの編隊
飛行をしたりするよりも、医師や看護師の給与は少なくともカットさせないよ
うに国は支援すべきです。
アベノマスクに使ったお金は全て医療従事者への支援に回すべきでした。
街なかでアベノマスクをつけている人も見たことがありません。
★小話3:「河井事件収賄側起訴猶予で安心する政治家?」
白須賀議員独白(架空):「(検察は)河井議員から300万もらった市長でさえ
起訴猶予にするらしい。100万円しかもらっていない私は最悪でも起訴猶予に
なるのは当然だ! 森法務大臣、人によって適用をかえないように検察に以後
徹底させてください! ア、ハッハッ」
某国民(の嘆き):「直接の職務権限がなくたって、その権限をもっている
人間への大きな影響力があれば十分だってこと、中学生の頭でわかるはずなの
に、政治家は国民をバカにしているのか、それとも中学生の常識さえ持ってい
ない国民が増えたのか・・・?」 (松下彰良)
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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