★ バックナンバー索引 ★
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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
no.0688_2020/06/13 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
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■ 目 次 ■
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
編集後記
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(1) ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
n.1834〜1839 を発行しました。2つ再掲します。
(1) R英単語 repeal
https://russell-j.com/beginner/reitan-r115.htm
★ repeal【(vt) 〜を廃止する,取り消す,破棄する | (n) 廃止,取り消し】
* 語源から理解する:re + peal(ラテン語 pellete = push, drive)
appeal = ap ( = toward) + peal(上記と同じ):〜に駆け込む,近寄る
→ 呼ぶ
* repealer (n):廃止論者;アイルランド併合撤回論者
1.ラッセルの例
The law against witchcraft was repealed in Scotland by the same Act of
1736 which repealed it in England.
[スコットランドにおける魔女対策法は,イングランドにおける魔女対策法を
廃止した同じ1736年の法律によって廃止された(注:イングランドとスコット
ランドは1707年に併合している)。]
出典:ラッセル『宗教と科学』第4章「悪魔研究と医学」
https://russell-j.com/beginner/RS1935_04-140.HTM
I was told that they were leading nonconformists congratulating him on
the fiftieth anniversary of his first great achievement, the repeal
of the Test and Corporation Acts, which excluded nonconformists from
office and Parliament. .
[彼らは指導的な非国教徒であり,彼らは(ラッセルの)祖父(注:英国の
首相を2度務めたジョン・ラッセル)の最初の大事業,すなわち公職や議会か
ら非国教徒をしめ出す審査法(Test Act)及び地方自治体令(Corporetion
Act)廃止50周年記念日に,祖父を祝福しているのだ、と私は告げられた。]
出典:ラッセル「ジョン・ラッセル卿」
https://russell-j.com/beginner/1003_L-JR010.HTM
2.参考例
The government repealed the law that permitted secret surveillance of
citizens.
[政府は、国民を秘密裏に監視することを認めていた法律を廃止した。]
出典:『究極の英単語 v.4 - 超上級の3000語』p.105
If a government or other group of person with authority repeals a law,
that law is no longer valid.
出典:Oxford Advanced Learner's Dicitonary, 8th ed.
Next year will be the 60th anniversary of the repeal of Prohibition.
出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
ed.
(2) 「ラッセルの英語」n.1835-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
https://russell-j.com/beginner/SCI-SEKININ.HTM
ラッセル「改心」(出典:『ラッセル思想辞典』)
* From: Portraits from Memory and Other Essays, pt. B, chap.4 (1956)
ラッセル「科学者の社会的責任」(出典:『ラッセル思想辞典』)
Source: Fact and Fiction, 1961, Part IV, chap.3
(要旨訳です。)
科学者の社会的使命は'知識を与えること'にあり、その'知識を如何に使う
かの問題'に関わり合う必要はない、と考える人々がいる。しかし、私はそう
は思わない。
科学者もまた市民であり、特別な技術をもつ市民は、その技術が公共の利益
にそって利用されるようにできるだけ努める義務を負う。歴史的にみて、公共
生活における科学者の使命は一般に認められている。・・・しかし、科学者は
人道主義的見解の味方もしたが、最初から戦争と不吉で密接な結びつきをもっ
ていた。
(Men of science have differed as to their responsibility for such
effects. Some have said that the function of the scientist in society
is to supply knowledge, and that he need not concern himself with the
use to which this knowledge is put. I do not think that this view is
tenable, especially in our age. The scientist is also a citizen; and
citizens do have any special skill have a public duty to see, as far
as they can, that their skill is utilized in accordance with the
public interest. Historically, the functions of the scientist in
public life have generally been recognized.) But although science has,
in various ways at various times, favoured what may be called a
humanitarian outlook, it has from the first had an intimate and
sinister connection with war.
(現代において、特に科学者の社会的責任を強調せざるをえなくなった。)
近代的民主主義と近代的な公開の手段とは、世論を動かす問題を従前のもの
と全く違ったものにしてしまった。大衆の抱く知識は、組織の巨大で強力な力
に左右され、・・・、また政府の考え如何で当然一般大衆に知られるべき知識
が知られないままになってしまう。
( Modern democracy and modern methods of publicity have made the
problem of affecting public opinion quite different from what it used
to be. The knowledge that the public possesses on any important issue
is derived from vast and powerfu organizations: the press, radio, and,
above all, television. The knowledge that governments possess is more
limited. They are too busy to search out the facts for themselves, and
consequently they know only what their underlings think good for them
unless there is such a powerful movement in a different sense that
politicians cannot ignore it. ...)
「死の商人」に成り下った科学者が述べる大衆をまどわせる言葉に対抗して
、公正な科学者の発言がなければ、大衆ばかりでなく、政治家も歪められた知
識に毒される。
(They ( = Men of science), alone, can speak with the authority that
is necessary to combat the misleading statements of those scientists
who have permitted themselves to become merchants of death.
If disinterested scientists do not speak out, the others will succeed
in conveying a distorted impression, not only to the public but also
to the politicians.)
科学技術が設けた人類破滅への運命の坂をころがって行く現実を、科学者は
理解せねばならない。最早、「自分の仕事は知識を与えることで、どう使うか
は自分の責任ではない」と科学者が真面目に言うべきではない。許されなくな
ったのである。その理由は、彼の発見した知識や技術が、彼の眼には無関係か
些細なものと思われても、悪用する者の手に渡り、人類破滅の危機にまで拡
大され、彼をも巻き込むからである。彼こそ'事前に'その人類的危害の規模を
縮小することができるのである。
( It is impossible in the modern world for a man of science to say
with any honesty, 'My business is to provide knowledge, and what use
is made of the knowledge is not my responsibility'. The knowledge that
a man of science provides may fall into the hands of men or
institutions devoted to utterly unworthy objects. I do not suggest
that a man of science, or even a large body of men of science, can
altogether prevent this, but they can diminish the magnitude of the
evil.)
さらに、科学者が指導、努力する別な方向がある。彼の研究部門の中の重要
かつ実際に有益な内容を多方面に伝え、主張する役割である。象牙の塔の生活
は次第に不可能になってきた。科学者は社会的責任を自覚して、軍備競争への
莫大な金を世界的食料生産へ、貧困と食糧不足の解消へ、自然かつ有効な人口
抑制へと振り向けねばならない。
(There is another direction in which men of science can attempt to
provide leadership. They can suggest and urge in many ways the value
of those branches of science of which the important practical uses are
beneficial and not harmful. Consider what might be done if the money
at present spent on armaments were spent on increasing and
distributing the food supply of the world and diminishing the
population pressure.)
今日、大国の政治家は国民の生活安定よりも外国人を殺すのに金を浪費し、
科学者は知らず知らずのうちにこれに手を貸している。科学者は政治家以上に
人類の平和実現の仕事に貢献できるのだから、その義務を自覚すべきである。
(But at present almost all the governments. of great states consider
that it is better to spend money on killing foreigners than on keeping
their own subjects alive. Possibilities of a hopeful sort in whatever
field can best be worked out and stated authoritatively by men of
science., and, since they can do this work better than others, it is
part of their duty to do it.)
■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1577〜1581
1)n.1577:R『権力−その歴史と心理』第17章 権力の倫理学,n.5
https://russell-j.com/wp/?p=5504
2)n.1578: R『権力−その歴史と心理』第17章 権力の倫理学,n.6
https://russell-j.com/wp/?p=5507
3)n.1579: R『権力−その歴史と心理』第17章 権力の倫理学,n.7
https://russell-j.com/wp/?p=5511
4)n.1580: R『権力−その歴史と心理』第17章 権力の倫理学,n.8
https://russell-j.com/wp/?p=5514
5)n.1581: R『権力−その歴史と心理』第17章 権力の倫理学,n.9
https://russell-j.com/wp/?p=5518
★「ラッセルの言葉_画像版」
日本語 version : n.1315j-1321j を投稿
英 語 version : n.1315e-1321e を投稿
一つだけ再録します。
https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1318.html
「人生に対する一般的な自信」
Aは'山'に関して自信を持ち、Bは'海'に関し、Cは'空'に関し自信を持っ
ている。しかし、人生に対する一般的な自信は、ほかの何にもまして、人が必
要とするだけの正しい愛情を常に受け取っているところから生まれる。
One man is confident on mountains, another on the sea, and yet another
in the air. But general self-confidence towards life comes more than
anything else from being accustomed to receive as much of the right
sort of affection as one has need for.
Source: The Conquest of Happiness, 1930, Chap.11:Zest
More info.: https://russell-j.com/beginner/HA23-020.HTM
<寸言>
親から遺伝によって受け継いだ才能や育った環境の違いにより、各自、自信
が持てることはいろいろ。そういった個々の事柄に関する自信は、それが失わ
れれば悲劇だが、人生に対する一般的な(幅広い)自信のある人は強い。じゃ
、次にコレいってみようか! なんとか、そこそこのところまではいけるはず
だ!
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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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今回はお休み
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編集後記 今週の3つの小話 −「デ・サ協議会」;「クラウド蓮舫」;
「神を信じていればコロナにかからず?」
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★小話1:「デザイン・サービス協議会」(TV報道日翌日はもぬけのから)
いままで一人も在室していなかったデザイン・サービス協議会の事務所が
6月9日TVで公開され、5人の人間が在室している映像が流された。ところ
が翌日は、また一人も出勤してこず真っ暗。
架空対話?
関係者A:「いやー、今週中は事務所に何人か人を配置しておこーかと思って
いましたが、運悪くほとんどの人の都合が悪かったんですよ。
・・・まあ、事務所に人がいるところをマスコミに報道してもら
ったから、あとはリモートワークをみんなしています、ということ
で理解してもらえますよ。」
関係者B:「でも、別の事務所に集まって仕事をしている映像も同時に流され
たのはちょっとまずかったね。あの映像に映っているのは協議会
の非常勤の理事ではなく、あくまでも"兵隊さんたち(作業員の
方々)"ですと強調しておいてもらいたかったね。」
★小話2:「クラウド蓮舫」と的外れな批判
丸山穂高議員ほか、「蓮舫はホームページへの急増に対処するためにはサー
バーを増やす必要があることさえ知らないのか! 今はクラウドの時代だなん
てITの知識がなさすぎる」と批判。
蓮舫氏は言葉が足りなかっただけと想像され、見当違いの批判は自分のIcT
の理解不足をきわだたせるだけ。
蓮舫氏はGAFAなどのクラウドサービスを利用すれば契約を変えるだけで一瞬
にして能力を強化できると言ったのであろう。
「サービスに必要なサーバーを増やす必要があることを蓮舫氏は理解してい
ない」と思って批判しているなら、そういった人たちこそ、クラウドサービス
についての理解が乏しいということになりそう。
★小話3:「神を信じているとコロナにかからず?」
「テレビのインタビューで、どうしてマスクをしないんですかとの質問に、
『★私は神を信じているから全然コロナなんか、かからないんだよ!』という
答えが返ってきたりします。テキサス州ではマスクをしているとスーパーに入
れないところもあって、マスクを外してくださいと言われたり・・・」
アフリカの某国の大統領も「私達には神の御加護があるから大丈夫だ」と国
民に向けてアピール。神を信じていればコロナに感染しないと思っている人々
は、コロナに感染して亡くなる人は神を信じていないので天罰を受けているこ
とになるらしい。
いや、クリスチャンは、イスラム教など信じていても救われず、イスラム教
徒はキリスト教を信じていても救われないと考えている人が多そう。自分の信
じている宗教は「邪教」となる。 (松下彰良)
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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