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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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 (週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
  no.0663_2019/12/07 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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     ■ 目 次 ■
          
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
 編集後記

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(1) ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの言葉366」
      n.1756〜n.1759を発行しました。

 ・月曜日〜木曜日は『私の哲学の発展』 を
 ・金曜日は 『アメリカン・エッセイ集』+α をお届けしています。
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 ◆今週は多忙のため、全て『アメリカン・エッセイ集』からの引用でした。

(1) ラッセル「知的水準の低下」(『アメリカン・エッセイ集』から)
   https://russell-j.com/DECAY-IS.HTM
   『ラッセルの言葉366』n.1757 (2019年12月03日 火曜日

【現代人は多くのことを知らねばならず,学校時代に非常に大量の知識を詰め
込まれます。しかし,(受験勉強に象徴される)詰め込み教育のおかげで,消化
不良の知識を多く身につけ,「正確性に欠けた」「博識だが智恵に乏しい」人
間を大量に生み出しています。それによって,「悪意のある動機による事実の
歪曲を看破する能力を喪失」するといったゆゆしき事態が生まれていると警告
するエッセイ(1932年に発表)ですが,現代日本にも通用すると思われます。】


 ・・・学校での勉強の多くが,まずい教え方のために必要以上に難しくされ
てきたことは事実である。しかし教授法がどれほど優れていても,生徒の側の
真剣な努力なしでは習得されえないことがらは非常に多く存在する。多くの現
代の教育者は,このことに腹を立て,平易化できない部分の学問的訓練の価値を
過小評価しがちである。・・・

A great deal of school work, it is true, used to be made unnecessarily
 difficult by bad methods of teaching. But however excellent the 
methods of teaching may be, there is much that cannot be learned 
without severe effort on the part of the pupil. Many modern educators
 resent this fact and tend to undervalue those parts of scholastic 
training that cannot be made easy. 

・・・今日の(現代的な)学校で教えられることがらは,それ自体知る価値が
あるものが多いが,通例,それは生徒が完全には理解しない方法で教えられる。
その結果,大人たちは正確さを欠いた心的習性を身につけ,悪意のある動機によ
る事実の歪曲に気付かなくなる。
 専門職を選ぶことを心に決めた現代の若者は通常学校では怠け,専門的訓練
を受ける時になってはじめていっしょうけんめい勉強を開始する傾向がある。
ロー・スクールやメディカル・スクールにおいて,彼は知識習得に懸命になる
が,それはそれらの知識が彼にとって疑いえない経済的効用を持つからである
。・・・若い時(青年期)が遊びだけであるならば,その後の勉学は苦痛なも
のとなるだろう。そして,特に,現代世界は以前の時代よりも格段に複雑になっ
ているゆえに,市民の知的訓練は一層必要である。従って,知的水準の低下は二
重に不幸なことであり,疑いもなく,世界の悲惨な現状を招いた原因の1つであ
る。

What is taught in up-to-date schools is often worth knowing on its own
 account but is usually taught in such a way that the pupils do not
 know it at the end. The consequence is that adults have slipshod 
habits of mind and cease to notice distortions of fact which have a 
sinister motive.
The modern youth who intends to adopt a profession tends to be idle at
 school and only to begin hard work when he embarks upon technical 
training. In law school or medical school he exerts himself to acquire
 knowledge because it has for him an obvious economic utility.  ...  
If youth is all play, work will afterwards be resented. And, in 
particular, the modern world, being more complex than the world of
 former times, demands more intellectual training of the citizen. 
The decay of intellectual standards is therefore doubly unfortunate 
and is certainly one of the causes of the bad state of the world.

(2) ラッセル「慈善について」(『アメリカン・エッセイ』から)
   https://russell-j.com/CHARITY.HTM
      「ラッセルの言葉366」n.1746 (2019年11月18日 月曜日)
      n.1759 (2019年12月05日 木曜日

 「知的な」人間の道徳感情において、いわゆる「慈善」に関してほど変化し
たものは他にない。乞食の窮乏状態が偽りないものであれば、乞食にお金をめ
ぐむこと(喜捨)を拒否することは困難であるが、喜捨の行為は心地よいもの
ではなく、また赤面を引き起こしがちである。つまり、そこには不可避的に、
誰もが物乞いをする必要がないように社会は作られていなければならない、と
いった反省がある。(従って、)喜捨をすることによって自己満足を感ずるど
ころか、自分たちは他人をこのような窮乏と屈辱的な状態にしてしまう体制で
利益を得ていると感じて、社会的良心が痛むのを感じる。・・・

There are few ways in which the moral sentiments of intelligent people
 have changed more than as regards what is called 'charity'. It is 
difficult to refuse money to a beggar if his need seems genuine, but 
the act of giving is uncomfortable and inclined to cause a blush: 
there is inevitably the reflection that society ought to be so 
organized as to make it unnecessary for anyone to beg. So far from 
feeling self-satisfied because of giving, we feel our social 
conscience pricked because we profit by a system which reduces others
 to such want and humiliation.

 英国における、解体期の封建制度は、良心の慰めにもう少し複雑な慈善形式
を発達させた。1686年から1832年にかけて、全ての政治権力を握った貴族階級
は、この期間の後半を、賃金労働者を最も悲惨な窮乏状態に陥れる法律の制定
に費やした。その結果、それまで快適であった民衆の生活条件は、絶望的なほ
ど悲惨なものとなった。にもかかわらず、有力な貴族たちは、この時期を通じ
て、領民たちに対する心からの慈悲心によってつき動かされていると空想した
。当時の全ての有力者と親密な交際をしていたグレヴィル(Greville)は日記
の中で、友人たちの道徳観について意見を述べている。彼は、1832年に、日記
の中で次のように述べている。

「クーパー夫人と令嬢たちは、貧しい人たちの小屋と彼らの境遇を個人的に視
察している。彼女らは訪問し、調査し、喜捨する。彼女らはフランネル(布)
、医薬品、金銭を配り、領民に話しかけ、思いやりがある。そのため、慈悲の
真の泉からあふれる絶えることのない水の流れができ、その流れは英国全体に
水を供給し、小作農の心を楽しませ、領民をこの慈悲の泉である領主たちに繋
ぎ止めている。」
 ・・・中略・・・

In England, feudalism in decay developed a less simple form of charity
 as a salve to its conscience. The aristocracy, which held all 
political power from 1688 to 1832, spent the last half of that period
 in making laws which reduced wage earners to the most abject poverty,
 so that the condition of the people, from having been comfortable, 
became one of appalling wretchedness. And yet, throughout this time, 
the great families imagined themselves to be actuated by the most 
genuine benevolence towards their dependents. Greville, who lived on
 intimate terms with all the magnates of his day, reflects in his
 journal the moral outlook of his friends.

'Lady Cowper and her daughters', he says in 1832, 'inspect personally
 the cottages and condition of the poor. They visit, enquire, and 
give; they distribute flannel, medicines, money, and they talk to and
 are kind to them, so that the result is a perpetual stream flowing 
from a real fountain of benevolence, which waters all the country 
round and gladdens the hearts of the peasantry, and attaches them to
 those from whom it emanates.' ...


 今から100年前の、現在では消滅した社会における(人々の)自立よりも(貧
しい人々への)慈善を優先する考え方は、今日の我々にはグロテスクに映る。
しかしそれは新しい形態では依然として現在でも残っており、いまだ政治的に
有力である。失業者たちは公的権威による支援を求める法的権利を持つよりも
私的慈善によって生存を保たれた方がより良い、と多数の人たちに考えさせる
のは、まさにこの種の物の見方である。(正義が行き渡った)正しい世界では
、「慈善」の可能性はなくなるだろう。

A hundred years ago, in a society now extinct, the point of view which
 puts charity above independence now seems to us grotesque. But in 
newer forms it still survives and is still politically powerful. It is
 this very same outlook which makes large numbers of people think it 
better that the unemployed should be kept alive by private benevolence
 than that they should have the legal right to support by the public 
authorities. In a just world, there would be no possiblity of 
'charity'.


■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
      n.1712〜1716を発行しました
  以下,1つだけ再録します
      n.1716 (2019年12月06日)
     R英語_類義語シリーズ v02
    https://russell-j.com/beginner/r_ruigigo-w04.htm

★ work / labor / toil

   https://russell-j.com/beginner/r_ruigigo-w04.htm

 最所フミ(編著)『英語類義語活用辞典』(p.402-404)

【"work" :3つの単語の中では最も総体的、包括的な言葉で、あらゆる意味
での労働、仕事及びその産物を言う。画家や芸術家なら出来上がった作品であ
り、学者や作家なら著作のこと。】
【"labor" :主として肉体労働でしかも重労働を指す。苦しみの連想があるこ
とから、妊婦の出産までの苦痛との戦いも"labor"と言う。】
【"toil" :今日では余り使われないが、"labor"よりも長引いた形で、倦まず
弛まず辛い仕事に堪えていくことを暗示している。】

(1-1) I get more work done in the morning than in the evening.
[私は朝のほうが、夜間より仕事の能率がよい。]

(1-2) This painting is the work of an unknown artist.
[この作品を描いた画家は、名前がわかっていない。]

(1/2) Six days shalt thou labor, and do all thy work.
[6日の間働きて、汝のすべての業をなすべし(旧約聖書「出エジプト記」
20-9」)]

(2-1) He was sentenced to six year's imprisonment of hard labor.
[彼は6年間の禁固重労働の判決を受けた。]

(2-2) She was in labor for 12 hours when her first child was born.
[彼女は最初の子を生んだとき、12時間かかった。]

(3-1) We should think back, with admiration and humility, of the toil
 of our forefathers to build a modern nation.
[我々の祖先が近代国家を建設するために営々として労した苦心を、我々は感
激をもって、頭をたれて思い起こすべきである。]

(3-2) The parents' toilfor the good of their children usually go 
unrewarded.
[子供のために親が尽くす労苦は、たいていの場合、報われない。]


A.ラッセルの著作における用例

<用例1-1>
Most of the work that most people have to do is not in itself 
interesting, but even such work has certain great advantages.
[ 大部分の人がしなければならない(大部分の)仕事は,それ自体面白いもの
ではない。しかし,そういう仕事でさえも大きな利点がいくつかある。]
 出典:ラッセル『幸福論』第14章「仕事」
     https://russell-j.com/beginner/HA25-010.HTM

<用例1-2>
With my first marriage, I entered upon a period of great happiness and
 fruitful work.
[最初の結婚とともに,私は非常に幸福かつ実り多い仕事のできる時期に入っ
た。]
 出典:ラッセル『自伝』第1巻 第5章「初婚」
     https://russell-j.com/beginner/AB15-050.HTM

<用例2-1>
The exiles had a very considerable degree of liberty, both mental and
 physical, and their lot was in no way comparable to that of people 
subjected to forced labour under the Soviet Government.
[流刑者は,精神的にも肉体的にも,かなりの自由をもっており,彼らの運命
は,ソビエト政府の下で強制労働をさせられた人たちの運命とはまったく比較
にならないものであった。]
 出典:ラッセル「オーウェルの『1984年』の徴候」
     https://russell-j.com/beginner/1070_SoO-020.HTM

<用例2-2>
A woman, after all, has to face labour and pain and possible loss of
 beauty in order to bring a child into the world, whereas a man has no
 such grounds for anxiety.
[結局,女性は,子供を生むためには,出産と陣痛(labor and pain)と美し
さの喪失に直面しなければならないが,男性にはそういう心配をする理由がな
い。]
 出典:ラッセル『結婚論(結婚と性道徳)』第十四章「個人心理の中の家
族」
     https://russell-j.com/beginner/MM14-090.HTM

<用例2/3>
In former times the labour of ploughing and reaping was very severe 
and was celebrated in verse by poets who were exempt from honest toil;
 nowadays, the ploughman sits at his ease on a machine.
[昔は耕作作業や刈取作業は,非常に辛く,それゆえそれは本物の労苦を免除さ
れた詩人に詩によって祝福されたものである。現代では農夫は機械の上に座っ
て楽にしていられる。]
 出典:ラッセル『宗教は必要か』の中の「なぜ私はキリスト教徒ではないか
(1927)の冒頭」
     https://russell-j.com/cool/51T-0001.HTM

<用例3-1>
Peasant women in all but the most advanced communities are old at 
thirty, worn out with excessive toil.
[最も進んだ社会は別として、全体としてみれば、小作農民の女性は、過度の
労働のために疲れはて、30歳でふけてしまう。]
 出典:ラッセル『幸福論』第5章「疲労」
     https://russell-j.com/beginner/HA15-010.HTM

<用例3-2>
After some twenty years of very arduous toil, I came to the conclusion
 that there was nothing more that I could do in the way of making 
mathematical knowledge indubitable.
[約20年間の苦難の努力の後,数学的知識を疑いなくすることにおいて自分ので
きることはもうないという結論に達した。]
 出典:ラッセル『自伝』第3巻のあとがきに代えて」
     https://russell-j.com/beginner/AB-POST01.HTM


B.他の参考例

<参考例1>
Jim had a lot of work to do that day.
[ジムはその日しなければならない仕事がたくさんあった。]
 出典:『VITAL3000 英単語・熟語』p.19

<参考例2-1>
His new book is the product of three years' labpr.
[彼の新刊は3年間の苦心の産物です。]
 出典:『VITAL3000 英単語・熟語』p.217

<参考例2-2>
The slaves were forced to endure harsh physical labor for as long as 
their bondage continued.
[奴隷たちは、拘束が続く限り、ずっとつらい肉体労働に耐えなくてはならな
かった。]
 出典:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』p.367

<参考例3-1>
The woman toiled for long hours in the factory to support the family.
[その女性は家族を養うために工場で長時間(あくせくと)働いた。]
 出典:『英単語ターゲット1900』p.397

<参考例3-2>
The tile craftsman toiled for a week to complete the interior of the
 house.
[そのタイル職人は、家の内装を完成させるために1週間せっせと働いた。]
 出典:『究極の英単語-上級の3000語』p.98


★「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1456〜1460

1)n.1456:R『権力−その歴史と心理』第11章 組織体の生物学 n.12
          https://russell-j.com/wp/?p=5072
         
2)n.1457: R『権力−その歴史と心理』第11章 組織体の生物学 n.13
      https://russell-j.com/wp/?p=5079

3)n.1458: R『権力−その歴史と心理』第11章 組織体の生物学 n.14
          https://russell-j.com/wp/?p=

4)n.1459: R『権力−その歴史と心理』第11章 組織体の生物学 n.15
       https://russell-j.com/wp/?p=5085
 
4)n.1460: R『権力−その歴史と心理』第11章 組織体の生物学 n.16
       https://russell-j.com/wp/?p=5089
     

★「ラッセルの言葉_画像版」

 日本語 version : n.1126j-1132j を投稿
 英 語 version : n.1126e-1132e を投稿

  一つだけ再録します n.1132j (Dec. 6, 2019)
      https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1132.html

 「魔法使いの一撃」

 当面ほとんど実行されそうもないある種の改革を唱えることで現在生計を立
てている知的かつ高潔な無数の男女が,万一魔法使いの一撃で彼らの唱道する
種々の施策が達成された際には,一体どういう境遇になるかを考えると身震い
する。失業者数は危険なまでに増えるだろう。団体の幹事(注:常務理事?)
のモットーは,「希望を持って旅することは,目的地に到着することよりも良い
ことである」とすべきである。なぜなら,'到着'は破滅を意味するからである。

I shudder to think what would become of immense numbers of intelligent
 and high-minded men and women who at present earn their livelihood by
 advocating some reform which is very unlikely to be carried, if, by 
some magician's stroke, all their various measures were to be 
achieved. The ranks of the unemployed would be swelled most 
dangerously. The motto of the secretary of a society should be 
'To travel hopefully is a better thing than to arrive', for arrival
 spells ruin.
 Source: My Philosophical Development, chap. 7:1959.
 More info.: https://russell-j.com/beginner/BR_MPD_07-110.HTM

<寸言>
 役割をはたしていまえばその組織は不要となる。しかし、それではその組織
のしごとで生計をたてている人は大変なことになる。転職したら必ずといって
よいほど給料は減ることが予想される。それなら、何か新しい理屈をつけて、
組織の存続をはかろ、ということになる。

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休みです。

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 編集後記 「ラッセルのポータルサイトの運用管理等」(PDF版)について
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 私が長い間やっている「ラッセルを読む会」に大野邦夫氏(画像電子学会
デジタルサイネージとインタラクション(DSG)研究会の委員長)にもかなり前
から出席していただいていますが、その大野氏に誘われて、12月4日に早稲田
大学理工キャンパスの某会議室で開催された電子画像学会のワークショップ
(「デジタル人文学と画像情報」)に参加してきました。

 私は「バートランド・ラッセルのポータルサイトの運用管理等」という演題
で、ラッセルのポータルサイトの紹介・宣伝をしました。当日は、ラッセルの
ポータルサイトの運用管理だけでなく、ラッセルの簡単な紹介、ポータルサイ
ト(ホームページ)のコンテンツ、サイトの利活用について、紹介しました。
以下のページに発表に使ったペーパー(PDF版)をアップロードしてあります
ので、ラッセルに関心のある方は、是非ご一読ください。

 https://russell-j.com/ws_20191204/br-portal.pdf

 座長(委員長)の大野氏からは、ワークショップの基調講演ともいうべき、
「デジタル人文学と画像情報」という題で講演がありました。デジタル人文学
では、デジタル公文書の作成・編集・管理・配布の一連のフローが問題となり
ますので、参加者からは「安倍政権による公文書の改ざんや廃棄はどうにかな
らないのか、どうにかしないといけない」という怒りの声があがり、出席者は
みなうなづいていました。私は出席できませんでしたが、懇親会ではその話で
花が咲いただろうと思われます。(松下彰良)

 ★松下彰良(訳・編)『ラッセルの言葉366』
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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com

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■WEBサイト: https://russell-j.com/
     ( top page: https://russell-j.com/index.htm )
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