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バートランド・ラッセル「自由人の信仰」

* 出典：牧野力（編）『ラッセル思想辞典』

　宇宙の中の人間の孤独を知り、人間に容赦せぬ宇宙と勇気をこめて闘わねばならない。外部世界と、畏敬に満ちた魂が出会う中で、人間には自制と英知と慈愛が湧き、新しい人生が始まる。己の力の限界を悟り、それを魂の内奥に取り込むことによって、やがて限界を征服することにつながる。私的な幸福のための闘いを捨て、はかない望みに執着せず、永遠なるものに情熱を注ぐことこそが、運命から解放される「自由人の信仰」である。
* Source: A Free Man's Worship, 1902.
First published in: ndependent Review, v.1: Dec.1903, pp.415-424.
Reprinted in: Philosophical Essays; Mysticism and Logic, and ...