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バートランド・ラッセル 教育論 第二部_性格の教育_第12章_性教育(松下良 訳) - Bertrand Russell On Education, 1926

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第12章_性教育 - 下の子供がいる場合のメリット


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 子供が性についていろいろ質問するほどの年ごろ,たとえば満三歳以上になっている場合は,もしも弟や妹が生まれたなら,赤ちゃん(弟あるいは妹)は母親の体内で育ったのだということや,彼(あなた)も同じように育ったのだということを教えてあげるとよい。母親が赤ん坊に授乳しているところを子供に見せ,彼(あなた)にもそうしてあげたのだということを話してきかせるとよい。性に関係した他のすべてのことと同じように,こういうことも,しかつめ顔をしないで,純粋に科学的な精神で話してあげなければならない。子供に向かって,「神秘的にして神聖な母性の役割」などというようなことを言ってはならない。即ち,性に関する事柄は全て,至極当然のことでなければならない。

Pt.2 Education of Character - Chap.12 Sex education

If the child has a brother or sister born when he is old enough to ask questions about it, say after the age of three, tell him that the child grew in his mother's body, and tell him that he grew in the same way. Let him see his mother suckling the child, and be told that the same thing happened with him. All this, like everything else connected with sex, must be told without solemnity, in a purely scientific spirit. The child must not be talked to about " the mysterious and sacred functions of motherhood " ; the whole thing must be utterly matter-of-fact.

(掲載日:2015.05.30/更新日: )