バートランド・ラッセル「キリスト教徒でない理由」
* 原著:Why I am not a Christian, 1927* 出典:牧野力(編)『ラッセル思想辞典』
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下記は牧野力氏による要旨訳に原文を追加したものです。
私がキリスト教徒でない第一の理由は、「神の存在」と「霊魂の不滅」を信じないからであり、第二の理由は、キリストを人間のなかで「最善で最も聡明な人」であると私は考えないからである。しかし、キリストが極めて高度の道徳的善さを持つことは私も認めている。
( Therefore I take it that when I tell you why I am not a Christian I have to tell you two different things: first, why I do not believe in God and in immortality; and, secondly, why I do not think that Christ was the best and wisest of men, although I grant him a very high degree of moral goodness.)