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日本のバートランド・ラッセル関係者の発言 - 新島淳良
* 新島淳良(にいじま・あつよし、1928-2002):当時、早稲田大学政経学部教授、中国思想史専攻。
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・・・。毛(沢東)主席は、私の知る限り、ラッセル氏について三回発言している。その前後の事情や発言の全文は、近刊のラッセル著、牧野力訳『中国の問題』の解説に紹介しておいたからここでは省略するが、若き日の毛沢東氏は1920年10月、湖南省長沙で、
ラッセル氏の講演「ボリシェヴィズムと世界政治」
を親しく聞いており、友人たちと少なくとも数か月、ラッセル氏の思想について討論している。三回の発言のうち二回はこの時期のものである。
第三回目は1965年12月で、そこではラッセル氏から著書を贈られたので訳させて読んだこと、ラッセル氏はアメリカ帝国主義に反対し、ソ連修正主義に反対し、ベトナム人民を支持している「唯物論者」であること、などが語られている。ラッセルは毛主席のこのような自分への評価を知ることもなく死去されたのではないかと思う。・・・。
(詳細は、『ラッセル協会会報』n.15のp.12 参照)