松下正寿 (日本のバートランド・ラッセル関係者)の発言
* 松下正寿 (まつした・まさとし):元立教大学総長
・・・。バートランド・ラッセルにとっては、いいかげんな信じ方をするよりは何も信じない方がましであった。彼は信ずることを信じなかった。彼は信じて「安神」するよりも、信じないで考えたかった。彼は一生考え、考え、考え抜いて天寿を全うした。ラッセルを無神論者と断定するのは結構である。その断定に非難が含まれていなければ私は同感である。非難が含まれていたら私は、「ではあなたは無神論者でないか?」と反論したい。そして私はこの反問に正直に答える人の数は極めて少数であると思う。
(詳細は、『ラッセル協会会報』n.15のp.12 参照)