日本バートランド・ラッセル協会_会報_第17号_編集後記
* 出典:『日本バートランド・ラッセル協会会報』第17号(1971年2月)p.12.
○第十七号をお届けします。
○ラッセル卿が逝かれてから、日本式に言えば、一周忌を迎えます。当協会は、過去数年間、五月の生誕日に記念講演会を、秋に研究発表会を定期的に開いて参りました。昨年は五月に追悼講演会を開きました。今後、当協会の設立の趣旨にそいかつ現状にふさわしい在り方として、年三、四回研究発表をシンポジューム式に開き、その内容を会報に掲載してゆきたいと思います。第一回研究発表会は別欄の予告の通りです。第二回以降の分は、年間計画として、追って、第十八号に載せます。
昭和四六年度の研究テーマとして、左記(以下)の項目が候補としあげられています。勿論、これらの中から取捨され、更に新しい項目に代るかも知れません。研究発表者の御都合にも左右されます。読者の方々も、御希望の問題と適切な発表者とをお知らせ下さい。(発表者は東京に近い方が望ましいのです。)
・ラッセルと婦人問題
・自由人ラッセル
・ラッセルの文明観
・ラッセル哲学と今後の問題
・ラッセルの倫理観
・ラッセルの世界政府論と反核闘争
・ラッセルの社会哲学と革命論
当協会は、今後ラッセル研究と彼の思想の普及とにふさわしい研究発表会を行ない、その中に協会の意義を積み重ねて行きたいと思います。
○毎号、数名返送があります。毎度のことながら、新住所や転居先などを必ず御連絡下さい。次号は、四月三日(開催の研究発表会)の記事を掲載し、六月にお届けしたいと思います。(編集子)