バートランド・ラッセルのポータルサイト
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バートランド・ラッセルに関する徒然草(2011年)

 「ラッセル徒然草」では、(あくまでもラッセルに関したものという限定のもと)ラッセルに関するちょっとした情報提供や本ホームページ上のコンテンツの紹介、ラッセルに関するメモや備忘録(これは他人に読んでもらうことを余り意識しないもの)など、短い文章を、気が向くまま、日記風に綴っていきます。 m
 ↑(最新の日付のものがいつも先頭です!)

[索 引]

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ラッセル徒然草_2011年

[n.0074:2011.08.08(月)  16年目スタート(ラッセルのポータルサイト)]


ラッセルの言葉366
 ラッセルのポータルサイトは1996年8月8日にスタートしましたので、昨日で丸15年が経過し、今日から16年目に入っています。(自分の誕生日に設置し、最近は、自分の誕生日まで働くことはないだろうということでお休みをとることにしていますので、記念日を忘れることはありません!)

 毎年、何らかの新しい試みをしていますが、この1年間では、下記のようなものがあります。
  1. 独自ドメイン名(russell-j.com)を取得。また、「さくらインターネット」上のサイトに、ラッセルのポータルサイトの本館、分館、初心者向けページを統合化作業中(so-net 上の「本館」サイトだけは今後もミラーサイトとして残す予定です。)。
  2. 4月9日:「交流ページ」設置
  3. 6月9日:ホームページ名称変更((旧)ラッセル研究者と愛好家のためのポータルサイト → (新)ラッセル研究者とラッセル・ファンのためのポータルサイト)
  4. Google の「+1」ボタンを良質コンテンツに付加(「+1」ボタンは、Google が Facebook の「いいね!」ボタンに対抗して?つくったもの)
  5. 『ラッセル自伝』の改訳作業を継続中
  6. 『アメリカン・エッセイ』を全訳化

 今後は以下のようなことをやっていきたいと考えています。1年後にその成果を報告できると良いのですが、・・・。
 ・松下彰良(編)『ラッセル書誌』の改訂作業
 ・『ラッセルの言葉(正・反・合)』の電子出版
 ・ラッセルのポータルサイトの統合化作業の完遂
 ・『ラッセル自伝』(本文)の改訳作業の完成
 ・スマートフォン用コンテンツ(例:「ラッセルの言葉」など)の提供
 ・その他、ラッセルのポータルサイトのコンテンツの充実

 今後とも、ラッセルのポータルサイトをよろしくお願いいたします。(松下)


[n.0073:2011.04.23(土)  ホームページの引越し!!]

 一昨日(4月21日)、インフォシーク(楽天の子会社)から、cool online のホームページ用スペース提供サービスを5月21日で終了するとの連絡が、突然メールで送られてきました。気のせいか、通知文も事務的で、あまり感じのよいものではありませんでした。(追記私の早とちりでした。サービス終了は、2011年5月21日ではなく、2012年の5月21日でした!

 ラッセルのポータルサイト(ホームページ)の分館サイト及び初心者向けページのコンテンツの厖大なデータはこの cool online 上にありますので、被害甚大です。しかし、1ケ月以内に移転せざるをえないので、急遽対策をねり、早速「さくらインターネット」と契約し、とりあえずファイルのバックアップの意味もこめ、当サイト上に(本館 so-net 上のものも含め)全てのファイル(のコピー)を転送しました。(so-net 上の本館上のコンテンツも「さくらインターネット」上のサイトに統合化し、トップページだけを so-net に残す方向で検討中です。)
 https://russell-j.sakura.ne.jp/
 https://russell-j.com/
  ↑ URLを簡単にして覚え易いようにするために下記の独自ドメインも取得しました。こちらのURLでもアクセス可能です。(注:「さくらインターネット」上のHTMLは、リンク情報が cool online のものと同じなので、今後1ケ月をかけて修正していく必要がありますが、そのことをご理解いただければ、こちらも利用可能です。 )

 ホームページの移転はこれで2度目です。1度目は随分前のことですが、一太郎で有名な Just System がやっていた JustNet 上にラッセルのホームページを置いていました。この時は、so-net が引き継いでくれたということと、データ量が今のように多くなかったので、それほど苦労しませんでした。しかし現在ではかなりのデータ量ですので、1ケ月の作業量の大変さを考えると憂鬱です。

 今後とも、ラッセルのポータルサイト(ホームページ)をよろしくお願いいたします。また、アマゾンで買い物をされている方は、ラッセルのホームページ上のアマゾンの検索ボックス経由で買い物をしてくださるよう、ご協力・ご支援のほど、よろしくお願いいたします。


[n.0072:2011.01.01(土) 元旦: (1)新年挨拶+(2)(紹介)ティム・フィリップス(著)『ラッセル先生が「幸せになる哲学」を教えてくれた』]

(1)新年ご挨拶
 新年あけましておめでとうございます
の画像
enlarge(拡大する!)
 ラッセルのポータルサイトにおいて昨年(2010年)一番力をいれたものは、古いHTMLの修正作業です。主な目的は Google のホームページ・アクセス分析サービス(Google Analytics)にひっかかるようにするための特殊なコードの挿入、A4で印刷できるようにするためのフォーマット変更及び検索エンジン用キーワードの追加(最大10個まで)です。何分コンテンツの量が膨大なため、まだ2~3割作業が残っています。本年中には修了させたいと考えています。HTML修正作業以外では、『ラッセル自伝』及び『アメリカン・エッセイ』(Mortals and Others, v.1: Bertrand Russell's American Essays)で部分訳(松下訳)であったものの全訳化・改訳したものの再アップロード作業、YouTubeなどにアップロードされているラッセルの肉声の紹介、三浦俊彦氏の英語論文の掲載などが特筆すべきものです。
 本年も、ラッセルのホームページ(ポータルサイト)をよろしくお願いします。

(2)(紹介)ティム・フィリップス(著)『ラッセル先生が「幸せになる哲学」を教えてくれた』(PHP研究所、2010年11月26日刊/1,365円)
 昨年11月中旬に本書の近刊予定の広告を見つけ、期待していましたがなかなか書店にあらわれませんでした。どうやら印刷部数が少なく、大型書店でも新刊コーナーに並ばずに「哲学書コーナー」に直行し、1~2冊おかれただけで終わってしまいそうです。160ページたらずで薄く、活字も大きいので2時間ほどで読んでしまえます。正直いって期待していたほどのものではなかったですが、読みやすいため、『ラッセル幸福論』を読むきっかけになればと思います。本書を読むよりも『ラッセル幸福論』を直接購読するほうがずっとよいですが、多忙で『ラッセル幸福論』を読む時間のない人には、一読の価値があると思われます。以下少し紹介しておきます。(本書の 表紙画像)  
  1. 原著の書名はラッセルの著書そのものズバリで、Bertrand Russell's The Conquest of Happiness, by Tim Phillips です。邦訳書名は出版社が読者が飛びつきやすいようにつけたもので、原著名とかなり異なっています。著者は英国のジャーナリストですが、有名な人かどうか、私は知りません。
  2. 全部で50項目(1項目3ページ)あり、各項目2~3分で読めます。
  3. 各項目の最初にラッセルの意見をフィリップス氏が要約した短文が掲げられており、その後に解説が続きます。また、「この一言」という欄があり、ラッセル以外の著名人の関連コメントが挿入されています。
    [冒頭の短文の例(n.2)「自分の頭で考えるということは、必ずしも容易ではない。自分の欲求や願望、偏見、衝動と向き合うことは、ほとんどの人にとって心地良いものではないからだ。だが、ラッセルに言わせれば、これこそ幸福への道である。」/(no.47)「不和や、失望や、死別でさえ、自分に何かやることがあれば、多少なりとも受けとめやすくなることがある、とラッセルは言う。」/(n.49)「そうは言っても、努力だけでは幸福にはなれない。幸福になるためには、あきらめが大切なこともある。」


    ラッセル英単語・熟語1500
  4. 本書の「はじめに」に、「彼(ラッセル)は、無神論者で、同性愛を擁護するとともに・・・」と書かれています。ラッセルは自分の好みとあわなくても他人の権利を尊重し、守ることに精力をつくしましたが、ラッセル自身は同性愛者ではありませんでした。ラッセルの同性愛擁護の発言をとらえてラッセルを同性愛者と決め付けている人(例:評論家の福田和也氏)が時々いますが、自分の意見や好みと違う人の権利を自分の権利とともに守ろうとするラッセルの真意を誤解しているようです。
  5. (p.31)「2度の離婚歴」は「3どの離婚歴」の間違い。/(p.62)ラッセルが第一次世界大戦に反対して入獄した時に獄中で書いたのは Introduction to Mathematical Philosophy のことです。このページにある「数理哲学の名著」は『プリンキピア・マテマティカ(Principia Mathematica)』3 vols.(1910-1913)のことですので、このページの記述は不正確。