バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

・・・。マルクスに対する私の最初の敵対的な批判は1896年(ラッセル24歳の時)に出版された。しかし、現代の共産主義に対する私の異議は、マルクスに対する異議よりも深いものである。私が特に悲惨だと思うのは民主主義の放棄である。秘密警察の活動によって権力を安泰にする少数派は、残酷で、抑圧的で、隠蔽主義的であるに違いない。...
・・・。共産主義は、貧困、憎悪、争いを糧にしている教義である。その拡大は、貧困と憎悪の領域を縮小することによってのみ抑えることが可能である。

... My first hostile criticism of him (Marx) was published in 1896. But my objections to modern Communism go deeper than my objections to Marx. It is the abandonment of democracy that I find particularly disastrous. A minority resting its power upon the activities of a secret police is bound to be cruel, oppressive and obscurantist. ...
.. Communism is a doctrine bred of poverty, hatred and strife. Its spread can only be arrested by diminishing the area of poverty and hatred
Source: Original title: The Marxist fraud.
Reprinted
as "Why I am not a communist" in: Portraits from Memory and Other Essays, 1956 More info.: Not available

<寸言>
 ラッセルが最初に出版した本は、数学や哲学に関する本ではなく、マルクス主義批判の本(社会科学の著作 German Social Democracy, 1896)でした。ケンブリッジ大学(トリニティ・コレッジ)でのラッセルの専攻は数学及び哲学なので、青年ラッセルの能力の高さを伺い知ることができます。ラッセルは『自伝』で次のように書いています。
 「この(「幾何学の基礎」に関する)学位論文の執筆作業は、経済学及びドイツ社会主義に関する研究及び執筆作業 の間に点在させられており(散りばめられており)、それは二冬(ふたふゆ)をベルリンに本拠地を置き、私(24歳の時)の最初の著作(German Social Democracy, 1896)の主題となった。」
https://russell-j.com/REGIM214_20200829.pdf
 この本は、ラッセルがロンドン大学の前身である London School of Economics で行った6回の連続講義を収録したものです。日本でも、河合秀和訳(書名『ドイツ社会主義』)で、みすず書房から1990年に出版されています。

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