バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 雄弁家が欲する大衆(mob)とは、反省よりも情緒を好む大衆であり、恐怖心に満ち、その結果,憎悪に満ちた大衆であり,緩慢で漸進的な方法に我慢ができない大衆であり,憤慨しかつ希望にあふれた大衆でなければならない。・・・。
 もし雄弁家が教育を支配すれば,彼は教育を反復練習と集団的な陶酔とが交互に入りまじったものにして,知識や判断は非人間的な科学の冷酷な野心家の手に委ねられるであろう。

The kind of mob that the orator will desire is one more given to emotion than to reflection, one filled with fears and consequent hatreds, one impatient of slow and gradual methods, and at once exasperated and hopeful... If he controls education, he will make it consist of an alternation of drill and collective intoxication, while knowledge and judgment will be left to the cold devotees of inhuman science.
Source: Bertrand Russell : Power, a new social analysis, 1938
 More info.: https://russell-j.com/beginner/POWER02_130.HTM

<寸言>
 現代においては、このような事態は、情報統制がしっかりなされている一部の独裁国しか存在しないと言われるかも知れません。しかし、現代においては、戦前になかった、大衆操作の新たな武器がどんどん発明されています。
 たとえば、最近、Deep Fake なる武器も出てきました。事実をありのままに記録したビデオか、創作あるいは改ざんされたビデオかは、一般の人々では判断できないものがかなり出始めています。いずれはディープだとわかるにしても、一時でも信じさせて、意図する行動を大衆がしてくれさえすればそれで目的を達成できると考える人もいます。そうして、いったん強大な権力さえ手に入れてしまえば・・・。

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