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『バートランド・ラッセル幸福論』(松下彰良・訳)

The Conquest of Happiness.

(London; Allen & Unwin, 1930)


総目次 (Contents)

第2部「幸福をもたらすのも」 第12章「愛情」 (Affection) イントロ累積版
  1. '熱意'の欠如の主な原因の1つは、自分は愛されていないという感情である(One of the chief causes of lack of zest is the feeling that one is unloved, whereas conversely the feeling of being loved promotes zest more than anything else does.)。・・・。
  2. 安心感を抱いて人生に立ち向かう人は、不安感を抱いて立ち向かう人よりも、ずっと幸福である--少なくとも、安心感が人を災難に導かない限り(→安心感を持っていたためにかえって災難にあってしまうようなことがない限り)、そうである。・・・。
  3. こうした安心感を生み出すのは、'人から受けとる愛情'であって、人に与える(←人に与えられた)愛情'ではない。・・・。
  4. しかしながら、すべての愛情が、冒険心を育てる(助長する)上で、こうした効果(注:愛情をたくさん受けて育てば、現実世界をそれほど恐れないようになるという効果)を持つわけでは決してない。・・・。
  5. '最良の種類の愛情'を定義することは、必ずしも容易ではない。・・・。
  6. 人から受ける愛情には、二重の機能がある。・・・。
  7. これまでは、'人に与えられる(人が受ける)愛情'について述べてきた。・・・。
  8. 最上のタイプの愛情は、お互いに'生命を与えあうもの'である。(・・。
  9. '相互的な愛情'が開花することに対する'心理的・社会的な障害'は、重大な害悪であり、それによって、世界はいつも苦しんできたし、いまだ苦しんでいる。・・・。

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