松下彰良(編)「バートランド・ラッセル英単語熟語1000」まえがき
* 出典:『ラッセル英単語熟語1000』(アマゾン・インターナショナル、2016年7月11日刊)「まえがき」からの転載です。
まえがき
本書は「ラッセルの英語シリーズ」の10冊目です。
「ラッセルの英語シリーズ」を電子書籍(Kindle本)で出したいと思った時,最初,この『ラッセル英単語熟語1000』のようなものを出したいと考えました。
しかし、闇雲に作業をしたのでは効率が悪く、賢いやり方ではないと思い、メルマガ『(ほぼ毎日)ラッセルの英語』を地道に出し続け、どういったやり方がよいかゆっくり考えることにしました。そうしてしばらくして,『ラッセルの英語-単語篇』と『ラッセルの英語ー熟語篇』をそれぞれ100語(あるいは100熟語)ずつまとめて出版し、合計で1,000個に達したら本書(『ラッセル英単語熟語1000』)を出そうということに決めました。
『ラッセルの英語-単語篇』及び『ラッセルの英語ー熟語篇』と『ラッセル英単語熟語1000』との違いは次の2点です。
即ち,一つは、『ラッセルの英語-単語篇』及び『ラッセルの英語ー熟語篇』の方は、各単語及び熟語について、ラッセルの著書から3,4例を、また英語の参考書や英語の辞書類から3,4例を、平均して、あわせて6,7例の例文を採取していますが、『ラッセル英単語熟語1000』の方は、ラッセルの著書からの用例を原則2例に厳選している点です。
もう一つは、後者の方は、ラッセルの著書からのみ例文を採取しており、ラッセルの英語及びラッセルの思想に親しみたい方には、より適切かつ内容のあるものとなっています。
本書のメリットとしては、『ラッセルの英語-単語篇』及び『ラッセルの英語ー熟語篇』と同じく、詳細情報のところに記載したURLをクリックすることにより、その例文が含まれているエッセイ(あるいは著書)の全文を閲覧できることです。必要に応じ引用した例文の前後あるいは全文を読むことにより、その語彙等についてより精確な理解が可能となるはずです。
本書は次の方々にとってきっと参考になるだろうと考えています。
- 大学受験における英文読解力を養成したい受験生(古い時代のことではありますが、1970年前後の大学受験では、モームとともに、ラッセルの英語が一番多く出題されていました。某予備校から『ラッセル予想問題と対策』をいう受験参考書が出されていたほどです。)
- 英単語の意味及び使用法を世界的な名文家(ノーベル文学賞受賞者)であるラッセルの英文を通して学習したい方
- ラッセルの思想を全般的に知りたい方。
- 無味乾燥な英文ではなく、幅広い教養が得られる英文で英語を学び直したいサラリーマンや主婦の方々
- その他、英語によるクリティカル・シンキングや論理的思考を学びたい方
今後、本書は、『ラッセル英単語熟語1200』,『ラッセル英単語熟語1500』,『ラッセル英単語熟語1800』・・・というように、着実に充実させていきたいと考えています。
ご活用のほど、よろしくお願いします。